2024年11月17日

地獄でも大丈夫   原題:지옥만세  英題:Hail to Hell

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監督・脚本:イム・オジョン
出演:オ・ウリ、パン・ヒョリン、チョン・イジュ、パク・ソンフン

このままじゃ死ねない。死ぬ前にチェリンに復讐するのはどう?
二人だけの決死の修学旅行がはじまる・・・


いじめに悩まされてきた女子高生ナミとソヌ。クラスメイトとの修学旅行に行かずに自殺を図ろうとするも断念。2人は死ぬ前に、自分たちをいじめたリーダーで、今はソウルで幸せに暮らしているらしいチェリンに復讐しようと、2人だけの修学旅行に出かける。見つけ出した最悪のいじめっこチェリンは、新興宗教に出会って、女神のような善人に変わっていた。ナミとソヌは彼女が改心するきっかけとなったインチキくさい宗教団体の施設で過ごすことになる。
しかし、 ここにもいじめられっ子はいて・・・。
二人の決死の復讐計画は果たして実行されるのか?!

イム・オジョン監督
1982年生まれ。中央大学校で写真を専攻した後、韓国芸術総合学校映像院映画科に入 学。在学中に作った短編「嘘」はミジャンセン短編映画祭“愛に関する短いフィルム”最優 秀作品賞を受賞。その後「それ以上でもなく、それ以下でもなく」が全州国際映画祭に招 待され、監督としての頭角を表す。オムニバス「真昼のピクニック」の3番目のエピソード 「私が必要なら電話して」が評論家と観客の目に留まり、いよいよ初の長編デビュー作 「Hail to Hell」を完成させた。
30代女性の話(「私が必要なら電話して」)から10代の少女たちの話(『地獄万歳』)まで 幅広い女性キャラクターを扱う彼女は、明るく走り回る少女たちの躍動感を今回の映画 に盛り込みたかったと話す。


冒頭、チェリン率いる一団に、バースデーケーキを顔に押し付けられるソヌ。新しい携帯も奪い取られます。ナミもまたいじめられていて、食堂を営む母親に修学旅行に行きたくないと訴えます。楽しいはずの修学旅行に行きたくないなんて・・・  
水が抜かれた大きな湯舟で、自殺しようと話すナミとソヌ。窓の外では温泉祭の花火があがっていますが、いじめのリーダーだったチェリンが遊園地の倒産で逃げたと思ったらソウルで幸せにしているらしいという話が出てきて、どうやらこの温泉町は斜陽のよう。
ソウルで見つけたチェリンは、新興宗教の集団生活の場にいて、いつも笑顔の若い男ミョンホが皆を取りまとめています。チェリンはボランティアに励めば楽園に行けると信じて、ミョンホを慕っている様子。ナミとソヌは、穏やかな面持ちで暮らすチェリンを前に、どうしたものかと戸惑うのですが、そうするうちにこの集団の正体が見えてきます。
いじめていたチェリンにも心に傷があるよう。いじめるのは、逆に自分に自信がないから? 
いじめられる者だけでなく、いじめた者にも傷を残します。一生の中で、学校で暮らす十代の短い期間は、楽しい思い出に満ちたものであってほしいと願います。(咲)


2022年/韓国/韓国語/109分/カラー/5.1ch/DCP
製作:韓国映画アカデミー(KAFA)
配給:スモモ
公式サイト:https://www.sumomo-inc.com/okiokioki
★2024年11月23日(金・祝)より渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開



posted by sakiko at 01:06| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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