2024年11月07日

本心

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監督・脚本:石井裕也
原作:平野啓一郎
出演:池松壮亮(石川朔也)、三吉彩花(三好彩花)、水上恒司(岸谷)、仲野太賀(イフィー)、田中泯(若松)、綾野剛(中尾)、妻夫木聡(野崎)、田中裕子(石川秋子)

朔也の母 秋子が「大事な話があるの」と言ったまま、その話を聞かないうちに急逝してしまった。「自由死」を選んでいた、と知った朔也は母の本心が知りたいと、VF(ヴァーチャル・フィギュア)を開発している野崎を訪ねる。「母」を作るにはデータが多ければ多いほど、本物に近づくという。母の親友だった三好彩花を訪ねて話を聞くと、朔也の知らない母がいるようだった。完成したあかつきには、VFゴーグルを装着するだけで「母」に会うことができる。

現代よりさらにAIが発達し、現実との境目があいまいになっている近未来の話。
母役の田中裕子さんは、生きている自分と「AIで生成された自分」の不思議な二役を演じたことになります。どんな感覚だったのか、伺ってみたいですね。池松壮亮さんはボロボロとよく泣く朔也役ですが、泣かずにいられない設定です。母を救いたかったのに、意識不明になり気がついたときには母は亡くなったあと。AIだろうが母を再生してもう一度話したい。逡巡したはずですが、母の死を受け入れられないところから抜け出して進みたかったのでしょう。後から登場する三好彩花が、救いになるのか混迷を増してしまうのか?
リアルとヴァーチャルの間をさまよう朔也は、ごく近い未来の私たちかもしれません。(白)


2024年/日本/カラー/122分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2024 映画「本心」製作委員会
https://happinet-phantom.com/honshin/

★2024年11月8日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー


posted by shiraishi at 00:44| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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