2024年10月26日

十一人の賊軍

11nin.jpg

監督:白石和彌
原案:笠原和夫
脚本:池上純哉
撮影:池田直矢
音楽:松隈ケンタ
出演:山田孝之(政)、仲野太賀(鷲尾兵士郎)、尾上右近(赤丹)、鞘師里保(なつ)、佐久本宝(ノロ)、千原せいじ(引導)、岡山天音(おろしや)、松浦祐也(三途)、一ノ瀬颯(二枚目)、小柳亮太(辻斬)、本山力(爺っつぁん)、野村周平(入江数馬)、音尾琢真(仙石善右エ門)、玉木宏(山縣狂介)、阿部サダヲ(溝口内匠)

戊辰戦争の最中、新発田藩(現:新潟県新発田市)では奥羽越列藩同盟か、旧幕府軍に与するかで揺れていた。新発田藩を守るため命を惜しまない若き剣客たちに、捉えられていた罪人らに砦を守らせ、成功した暁には無罪放免とすると命が下る。罪人を連れ、戦場へ赴いた鷲尾兵士郎はにわか仕立ての戦力に不安を覚えるが、逆らうことはできない。駕籠かきの政(まさ)は、なんとしても生き残って女房の元に帰り、まっとうに生き直したいと腹をくくる。くせ者ぞろいの罪人たちは、不利な状況の中、自分なりの方法で戦おうとするが。

『日本侠客伝』(1964)『仁義なき戦い』(1973)シリーズの脚本家 笠原和夫さんの幻のプロットが映画化。白石和彌監督『碁盤斬り』に続いての時代劇です。映画が2,3本できそうなほどたくさんの俳優さんが勢ぞろい。ただし、罪人たちは牢から出たまま、戦闘場面は土と泥と血にまみれて、2枚目も何もありません。農民に雇われて野武士と戦った『七人の侍』(1954/黒澤明監督)を思い出します。
古今東西、お上・権力者の思惑は常に自分が得すること。下々との約束などあってなきがごとしです。間で苦悩する優三さんじゃなくて、兵士郎が気の毒でなりません。賊軍11人の力いっぱいのあばれっぷりをとくとご覧ください。
東京国際映画祭オープニング作品。10月28日、舞台挨拶つきでいちはやく観られる人はラッキー(チケットは完売)。挨拶のようすはニュースで。(白)


2024年/日本/カラー/155分
配給:東映
(C)2024「十一人の賊軍」製作委員会
https://11zokugun.com/
★2024年11月1日(金)ほか全国ロードショー

posted by shiraishi at 13:10| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください