2024年10月18日

国境ナイトクルージング 原題:燃冬 英題:The Breaking Ice

10月18日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

Ⓒ 2023 CANOPY PICTURES & HUACE PICTURES

『イロイロ ぬくもりの記憶』(爸媽不在家2013)、シンガポールの陳哲藝(アンソニー・チェン)監督最新作

監督・脚本:陳哲藝(アンソニー・チェン)
出演:
ナナ 周冬雨(チョウ・ドンユイ)『少年の君』
ハオフォン 劉昊然(リウ・ハオラン)
シャオ 屈楚蕭(チュー・チューシアオ)
日本語字幕:本多由枝

やり場のない寂しさに閉じこめられた若者たち
偶然の出会いが孤独な魂をリスタートさせる

母のプレッシャーに心を壊したエリート社員。オリンピック出場を断念した元フィギュアスケーター。勉強が苦手で故郷を飛び出した料理人。挫折感を抱え、閉塞感の中で生きる3人が、中国と北朝鮮の国境の街、延吉で出会った。磁石のように引き寄せられ、数日間を過ごす。極寒の延吉をクルーズするうちに孤独がほどけていった。国境沿いの凍てついた街で偶然出会った3人の男女の5日間を描いた。
選ばれた地は中国東北部、吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉。北朝鮮と国境を接していて、中国と朝鮮の文化が混ざり合う都市。漢字とハングルが混じり合う異国情緒豊かなネオンサインは夜の延吉名物で、本編にも収められている。中国と北朝鮮との国境を流れる豆満江(とまんこう)を渡り、北朝鮮から密入国する人も多く、脱北者が身を潜めて暮らす都市でもある。

ストーリー
友人の結婚式に出席するため、冬の延吉を訪れたハオフォン(リウ・ハオラン)。披露宴が終われば、翌朝のフライトまで予定はない。観光ツアーに参加したら、スマートフォンを紛失。観光ガイドのナナ(チョウ・ドンユイ)がお詫びにハオフォンを夜の延吉に連れ出した。男友達のシャオ(チュー・チューシアオ)も合流し、飲み会は盛り上がり、ナナの部屋にまでなだれ込んで朝方まで飲み明かした。
翌朝、ハオフォンは寝過ごし、上海に戻るフライトを逃し途方に暮れる。運に見放されたハオフォンだが、逆に心は開放された気分になり、シャオの提案で3人はバイクに乗り、国境クルージングに出掛ける。雪山と冷たく澄み切った空の中、凍った川の向こうに広がる隣国を眺めながらクルージングは続く。極寒の延吉をクルーズするうちに3人は少しづつ絆を深めてゆく。


アンソニー・チェン監督
1984年生まれ。シンガポール出身の脚本家、監督、プロデューサー。2007年に短編映画『AH MA(原題)』でシンガポール人として初めてカンヌ国際映画祭で特別賞を受賞。長編デビュー作『イロイロ ぬくもりの記憶』(2013年)はカンヌ国際映画祭カメラドールを受賞したのを皮切りに、第14回東京フィルメックスで観客賞を受賞、台湾金馬奨では、作品賞・新人監督賞・助演女優賞・脚本賞の4冠に輝き、世界の映画祭を席巻した。 2作目の『熱帯雨』(2019年)はトロント国際映画祭でプラットフォーム賞にノミネートされ、東京フィルメックのコンペ部門に出品。続く、長編3作目『DRIFT(原題)』は、初の英語作品であり、2023年のサンダンス映画祭でプレミア上映された。『国境ナイトクルージング』は初の中国語作品である。

公式HP  https://kokkyou-night.com/
2023年/中国・シンガポール/中国語・一部韓国語/100分/1:2.00/5.1ch/
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム



posted by akemi at 20:55| Comment(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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