2024年10月13日

五香宮の猫

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(C)2024 Laboratory X, Inc

監督・製作・撮影・編集:想田和弘
製作:柏木規与子

想田和弘監督 観察映画第10弾

ある港町のお宮にたくさんの猫が住み着いたそうな
めでたし、めでたし――なんてそう簡単にはいかんなあ

瀬戸内の風光明媚な港町・牛窓。古くから親しまれてきた鎮守の社・五香宮(ごこうぐう)には参拝者だけでなく、さまざまな人々が訪れる。近年は多くの野良猫たちが住み着いたことから“猫神社”とも呼ばれている。
2021年、映画作家の想田和弘とプロデューサーの柏木規与子は、コロナ禍を機に、27年間暮らしたニューヨークを離れ、『牡蠣工場』(15)や『港町』(18)を撮ったこの牛窓に移住した。新参者の二人は、ほどなく、路頭に迷っていた野良猫の兄弟を保護することになり、地元の猫の保護活動に携わる方たちにお世話になる。その成り行きで、規与子は五香宮の猫たちを一斉に捕獲し、避妊去勢手術する活動に参加することになる。そうして、想田和弘はカメラを回し始めた・・・

2007年の『選挙』以来、「観察映画の十戒」(公式サイトをご覧ください)を貫いて、撮り続けてきた想田和弘監督の観察映画10本目。
五香宮に集う猫たちは、カメラを向けられていることなど気にもせず、のらりくらりと日々を過ごしているよう。それでも、避妊去勢手術のための一斉捕獲の時には、さすがに逃げ惑います。手術を施されて、また五香宮に放たれたのを見て、ほっとさせられます。一方、「猫神社」と知って、生まれた子猫たちを捨てにくる人たちも。糞尿の処理に地域住人たちは悩まされます。この映画で五香宮が有名になって、さらに捨て猫が増えそうで心配してしまいます。そんなことになりませんように!
牛窓といえば、日本のエーゲ海といわれる風光明媚なところ。プロデューサーの柏木規与子さんのお母様の故郷だそうです。五香宮という神社の名前にも惹かれます。猫ちゃんたちに会いに行ってみたくなりました。ちなみに私は特に猫好きではないですが。(咲)


2024年/119分/日本/16:9/カラー/ドキュメンタリー
配給:東風
公式サイト:https://gokogu-cats.jp/
★2024年10月19日(土)より、東京 シアター・イメージフォーラム、大阪 第七藝術劇場、10月25日(金)より、岡山 シネマ・クレール、ほか全国順次公開

シアター・イメージフォーラム
★10月19日(土) 10:50の回、13:30の回 各回上映後、想田和弘監督・柏木規与子プロデューサーによる舞台挨拶
●10/19(土)〜11/1(金)まで10:50/13:30/16:00/18:30 (11/2(土)以降未定)
◆バリアフリー日本語字幕版上映 10/19(土)〜11/1(金) 10:50の回
◆英語字幕版上映(with English subtitles)10/19(土)〜11/1(金) 18:30の回

横浜シネマ・ジャック&ベティ
★10月19日(土) 16:10の回上映後、想田和弘監督・柏木規与子プロデューサーによる舞台挨拶
posted by sakiko at 14:45| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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