2024年10月10日

BISHU ~世界でいちばん優しい服

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(C)2024映画「BISHU 世界でいちばん優しい服」製作委員会

監督:西川達郎
脚本:鈴木史子、西川達郎、義井優
音楽:小山絵里奈
製作総指揮:神谷哲治
プロデューサー:森谷雄 竹田太郎
出演:服部樹咲、岡崎紗絵、長澤樹、黒川想矢
知花くらら 田中俊介 山口智充(友情出演) 
近藤芳正 吉澤健 清水美砂/吉田栄作

毛織物(ウール)の産地「尾州」を舞台にした親子の物語

高校3年生の史織(しおり)は、毎朝 7 時、目覚まし時計代わりの軽快な機織りの音で起きる。明るく誰に対しても優しい性格だが、配膳や歩き出しの足など生活習慣へのこだわりが強く苦手なことも多い。夢は、父の営む機織工場を継いで、自分のこだわる布地で理想の服を作ることだ。
ある日、史織が描いた服のデザインを、親友の真理子が校内のファッションコンクールにエントリーする。さらに、真理子の提案で一宮市のファッションショーにも出品することになる。グランプリは、賞金300万! デザインの商品化! 2週間のパリ研修!
<参加条件>は、デザインは自分たちで描くこと、服のイメージに合ったモデルを自分たちで用意すること。
真理子の協力のもと史織の服作りが始まった。それを知った姉の布美は、挫折した経験を史織に重ね、応援したい気持ちと背中を押せない気持ちの板挟みになり、父の康孝は史織が傷つくことを恐れ猛反対する・・・

『ミッドナイトスワン』(20年)で演技未経験ながら日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した服部樹咲(みさき)が、発達障害で生活習慣にこだわりが強いけれど、しっかりとした夢を持つ高校生を瑞々しく演じています。熱血漢のイメージが強い吉田栄作が、妻を亡くし、母親代わりの姉(清水美砂)と共に娘を見守る父親役。何かあってはいけないと、機械で布を作ることも、ファッションショーでモデルを務めることも、やらせたくない親心がにじみ出る熱演。
本作を観て、尾州(愛知県一宮市を中心に、津島市、稲沢市、江南市、岐阜県羽島市など、愛知県尾張西部エリアから岐阜県西濃エリア)が、世界三大毛織物(ウール)の産地の一つだと知りました。
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史織が通学途中でお参りする真清田神社には、織物の神様が祭られています。実は、去年の3月末、名古屋に行った時、名古屋市内のホテルが高くて、尾張一宮駅そばのホテルに泊まって、朝早く1時間ほど散歩したことがあります。その時に立ち寄ったのが真清田神社でした。境内は桜が満開でした。
真清田神社は、太古から織物の神様として知られ、そのご加護によって、この地方の織物業が発達したといわれているのだとか。織物と縁の深い牽牛・織女にちなんだ、「おりもの感謝祭一宮七夕まつり」は、7月の最終日曜日をフィナーレとする木曜日からの4日間に盛大に開催されるとのこと。来年7月、ぜひ行ってみたいです。(咲)



2024年/日本/125分
製作:「BISHU 世界でいちばん優しい服」製作委員会(神谷商会、フォワード、ケイ・クリエイト、イオンエンターテイメント、TK 事業開発研究所)
製作幹事:フォワード
制作プロダクション:アットムービー
配給:イオンエンターテイメント
公式サイト:https://bishu-movie.com/
★2024年10月11日(金)先行公開/10月18日(金)拡大公開




posted by sakiko at 13:03| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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