2024年09月29日

忘れない、パレスチナの子どもたちを  原題:ELEVEN DAYS IN MAY

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(C)Revolution Films 2022

監督:ムハンマド・サウワーフ&マイケル・ウィンターボトム
撮影監督:サラ・アルハウ
音楽: マックス・リヒター(『戦場でワルツを』『サラの鍵』『少女は自転車にのって』『めぐり逢わせのお弁当』)
ナレーション:ゾーイ・ウェイツ(英語版)、坂本美雨(日本語版)

2021年5月の11日間。少なくとも67人のガザの子供たちがイスラエルの空爆により亡くなりました。
当時、ニュースを見たイギリス人映画監督のマイケル・ウィンターボトムは、パレスチナ人映画監督のムハンマド・サウワーフと協力し、若い犠牲者を追悼する映画を作ろうと決意しました。そしてその攻撃からわずか1か月後、撮影を開始しました。
サウワーフは約100時間分の映像をウィンターボトムに送り、ウィンターボトムはロンドンの編集室でマックス・リヒターの音楽、ゾーイ・ウェイツのナレーションを加え映画を完成させました。

冒頭、ラマダン月の最終金曜日にエルサレムの神殿の丘にある岩のドームとアル・アクサー・モスクに集まる数万人の人々をスマホで撮ったらしい映像。圧巻です。
続いて、モスクに落とされる爆弾。集団礼拝に集った人々を狙うイスラエル・・・
2021年5月の空爆はこうして始まったことを知りました。

亡くなった子どもたちの家族たちが悲しみをこらえながら語る子どもたちのこと・・・
薬学を目指していた少女
真実を伝えるためジャーナリストになりたかった少女
レアルマドリードが好きだった少年
それぞれに夢がありました。
ロケット弾が落ちてきて、兄弟や友だちが目の前で亡くなる姿を目撃した少年。
亡くなった子が夢に出てくるのを待つ母。
「安全なところに行きたい」という少女。
一人一人の言葉が胸にささります。
そして、昨年10月7日に、ハマスのテロ行為に対する報復という口実で始まったイスラエルの攻撃は激しさを増すばかりで停戦の兆しも見えません。壁で包囲されて逃げ場もないガザの人たち。犠牲者は増えるばかりです。その半数近くは、子どもたち。イスラエルは、パレスチナの人たちを根絶やしにしたいのだとしか思えません。
どうしたら、世界はイスラエル政府の暴挙を止めることができるのでしょウ・・・ (咲)


2022年/イギリス/英語・アラビア語/84分/DCP/カラー
日本語字幕翻訳:M.Nakamura 幕監修:師岡カリーマ・エルサムニー
配給・宣伝:アップリンク
公式サイト:https://www.uplink.co.jp/palestine/
★2024年10月4日(金)アップリンク吉祥寺・アップリンク京都ほか全国順次公開
☆映画料金のうち100円をガザの子どもたちに寄付されます。



posted by sakiko at 03:31| Comment(0) | パレスチナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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