2024年08月29日

威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか~

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監督・脚本:なるせゆうせい
撮影監督・編集:小鷹裕
出演:池田朱那(唯野空)、吉田凜音(九頭竜レイ)、簡秀吉(蛭間拓人)、田淵累生(水江聡太)、小野匠(唯野ユウ)、光徳瞬(唯野鉄男)、遠山景織子(唯野仁美)

唯野空(ただのそら)は高3の受験生。特にやりたいこともなく、将来の保険に大学進学を選んだ。奨学金をあてにしていたが、成績が良いほど有利な条件で空には国立大なみに難しい。名前は奨学金だが、内実は卒業後何年もかかって返済する学生ローン。空は大きな借金を背負った。親と諍いを起こして彼氏と同棲生活を始めてみたが、さらに出費がかさんだ。同じゼミのレイは裏バイトで稼いでいると聞き、行き詰った空は恐る恐るやってみるが・・・。

遅まきながら奨学金の存在を知った空が問い合わせる場面がありました。両親もお兄さんもいるのに、もっと早く調べなくちゃ!と思わずつっこみ。特に困ったこともなく育ってきたせいか、なにごとにも甘い&ゆるい空です。彼氏の拓人も気はいいものの、能天気で空に甘えている節があります。異色の存在のレイは、空よりずいぶんと大人でものごとを割り切って考え、どんな背景があるのか知りたくなりました。演じている吉田凜音さんは歌手でバンドのボーカルのほか、ソロでも活躍中。レイの紹介で挑戦してみたバイトは、たぶんみなさまのご想像通り。その顛末と、タイトルに「威風堂々」とあるわけは劇場でご覧ください。今の世相を取り入れ、楽ではない大学生活を描いています。
大学の入学から卒業までいったいいくらかかるのか、ちょっと検索してみるといくつもの銀行が試算してくれています。貯蓄や教育ローンなど、おすすめできて業務につながりますからね。検索語句に「子供の大学費用がない」という切実なのもありました。出生率が下がり続けているのは、子どもがほしくても育て上げるまでにほんっとにお金がかかるのも大きいからでしょう。特に教育費は天井知らずです。もっと公的補助が増えるといいですね。(白)


2024年/日本/カラー/86分
配給:トリプルアップ
(C)映画「威風堂々」製作委員会
https://www.ifudodo.com/
https://twitter.com/ifudodo_movie
https://www.facebook.com/profile.php?id=6155811355376

★2024年8月30日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほか全国順次公開


posted by shiraishi at 20:27| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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