2024年08月11日
侍タイムスリッパー
監督・脚本・撮影・編集:安田淳一 殺陣:清家一斗
出演:山口馬木也 冨家ノリマサ 沙倉ゆうの
幕末の侍が時代劇撮影所にタイムスリップして「斬られ役」に!?
時は幕末、京の夜。会津藩士・高坂新左衛門は、密命のターゲットである長州藩士と刃を交えた刹那、落雷により気を失う。眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。行く先々で騒ぎを起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだと知り愕然となる新左衛門。一度は死を覚悟したものの、やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と、磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩く。「斬られ役」として生きていくために…。
本物の侍がタイムスリップした先は、よりによって時代劇の撮影現場。よもや劇であるとも最初は気が付かず、帰来の侍魂で自然に刀を抜く新左衛門。そこへ監督からNGの声がかかって、初めて、見慣れぬ服装の人たちに気付き、ここはどこ?とうろたえる姿が、とても自然。タイムスリップなんて有り得ないと思いながら、こんなことも有りかもと!
お寺に身を寄せ、気のいい住職夫婦と暮らし始める新左衛門。演じる山口馬木也さんが朴訥として和ませてくれます。何かと彼を気遣う助監督の山本優子役の沙倉ゆうのさんも素敵です。
今、ほんとに少なくなった時代劇。本作には昔ながらのチャンバラ場面も満載。
安田淳一監督の「自主映画で時代劇を撮る」という無謀な試みに「脚本がオモロいから」と東映京都撮影所が特別協力。コロナ禍に、わずか10名足らずのロケ隊で完成させた本作。いや~面白かったです。(咲)
2024年ファンタジア国際映画祭(カナダ・トロント)
オフィシャルセレクション選出 英題:『A SAMURAI IN TIME(時をかける侍)』
2023年/日本/131分/カラー/1.85:1/ステレオ/DCP
撮影協力:東映京都撮影所
製作・配給:未来映画社
宣伝協力:プレイタイム
公式サイト https://www.samutai.net/
★2024年8月17日(土)より池袋シネマ・ロサにて公開
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