2024年07月28日

風が吹くとき   原題:When the Wind Blows

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(C)Channel Four Television Corporation 2001

監督:ジミー・T・ムラカミ
原作・脚本:レイモンド・ブリッグズ
音楽:ロジャー・ウォーターズ 
主題歌:デヴィッド・ボウイ「When The Wind Blows」
日本語版監督:大島渚
製作:ジョン・コーツ 
製作総指揮:イエイン・ハーヴェイ 
アニメーション:リチャード・フォードリー
美術・レイアウトデザイン:エロル・ブライアント 
技術:ピーター・ターナー
プロダクション・コーディネーター:アン・ゴドール 
特殊効果:スティーブン・ウェストン
声の出演: ジム:森繁久彌 ヒルダ:加藤治子

★日本語(吹替)版 リバイバル公開★
 日本初公開:1987年7月25日

イギリスの田舎町で暮らすジムとヒルダの夫婦。2度の世界大戦を経験し、子供を育てあげ今は老境に差し掛かった二人。仕事をリタイアしたジムの楽しみは図書館で新聞を読むことだ。新たな世界戦争が起こると知ったジムは、政府のパンフレットに従って核シェルターを作り始める。ヒルダはそんなジムをちょっと冷ややかな目でみている。だが、その時はやってきた。爆弾が炸裂し、凄まじい熱と風が吹きすさぶ。すべてが瓦礫と化した中で、生き延びた二人は政府の教えにしたがってシェルターでの生活を始めるが…。

「スノーマン」や「さむがりやのサンタ」で知られる作家・イラストレーターのレイモンド・ブリッグズが、マンガのようなコマ割りスタイルで描いた同名の原作「風が吹くとき」(あすなろ書房刊)を、長崎に住む親戚を原爆で亡くした日系アメリカ人のジミー・T・ムラカミ(『スノーマン』)が監督。音楽を元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズが手掛け、主題歌「When the Wind Blows」をデヴィッド・ボウイが歌っている。さらに『戦場のメリークリスマス』(1983)で生まれたボウイとの友情から、日本語(吹替)版を大島渚監督が担当。

今は天国にいらっしゃる森繁久彌さんと加藤治子さんが、吹替を担当されていて、お声が懐かしいです。 今も世界のあちこちで戦火が絶えませんが、日本もいつ巻き込まれるかわからない世の中です。 核戦争が起これば、地球は消滅の危機。 牧歌的な田園風景の広がる中にある一軒家で、一生懸命核シェルターの準備をするジムの姿を見ながら、虚しくなりました。生き延びても、大変な世界が待っていることも見せつけられました。戦争のない世界はいつ実現するのでしょう・・・ 今こそ観てほしい映画です。(咲)

1986年/イギリス/カラー/85分/1.33:1(スタンダード)/ステレオ/映倫G
提供:コンテンツ・ポテンシャル 
後援:ブリティッシュ・カウンシル
配給:チャイルド・フィルム 
配給協力・宣伝:プレイタイム
公式サイト:https://child-film.com/kazega_fukutoki/
★2024年8⽉2⽇(⾦)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開




posted by sakiko at 09:54| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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