2024年07月21日
帰って来たドラゴン 2Kリマスター版(原題:神龍小虎闖江湖 英題:CALL ME DRAGON)
製作・監督:ウー・シーユエン
(『死亡の塔』監督、『ドランクモンキー/酔拳』製作)
アクション監督:ブルース・リャン
主演:ブルース・リャン、倉田保昭、マン・ホイ、ウォン・ワンシー、ハン・クォツァイ、ディーン・セキ
清朝末期。麻薬や人身売買など、あらゆる犯罪と暴力が渦巻く悪の魔窟、金沙村(ゴールド・サンド・シティ)。悪辣なボス、イム・クンホーが支配するその街を目指す男がいた。巷にはびこる悪を懲らしめながら流浪の旅を続ける正義の好漢、その名もドラゴン。彼にはある目的があった。
旅の途中、ドラゴンは2人組の盗賊リトル・マウスとブラック・キャットに襲われる。鮮やかな機転と華麗なクンフー技でそれを退け、逆に2人の盗賊はドラゴンに弟子入りして旅を共にしていた。3人が金沙村に到着したころ、女格闘家イーグルと、非情な殺人空手の使い手ブラック・ジャガーもやってくる。チベットの寺院から盗まれた秘宝”シルバー・パール”を巡る争いが始まった。
倉田保昭さんが香港映画界に飛び込んで、お得意の空手で大活躍した50年前の作品。ブルース・リャンとの一騎打ちに香港の観客も驚愕したはずです。マスターネガの損傷により再上映やHD化が不可能といわれ、長らく幻の作品となっていましたが、監督のウー・シーユエンが「倉田保昭日本凱旋50周年」のため、現存する最良の99分完全版マスターから2K化して復活!!このたび劇場で公開することになりました。50年前ですから俳優さんみな若い!かっこいい!!
CGもワイヤーもなしのハードなアクションに刮目せよ!!
倉田保昭さんには12年前に取材させていただきました。出演作がちょうど100本になったときです。浦川留さんと一緒に倉田プロへお邪魔してお話を伺いました。2012年夏の85号本誌に3pの記事があります。取材後、いち香港映画ファンに戻ってサインをいただきました(いつもはしません)。今も現役で、新作を送り出すほどお元気なのが嬉しいです。
可愛いリトル・マウス役のマン・ホイ(孟海)は2023年に、今回出演シーンが復元されたディーン・セキ(石天)は2021年にそれぞれ病気で亡くなられていました(合掌)。映画館で若い彼らに再会してくださいませ。(白)
なんとも懐かしい!
2Kで復活した本作を観て、50年前に観ていたわけじゃないのに、真っ先にそう思いました。1980年代半ばあたりから観るようになった香港のカンフー映画。倉田保昭さんのお名前は、香港で活躍する日本人として轟いていました。今もお元気なのが嬉しいです。
チベットに近い金沙村での、秘宝の大きな真珠を巡る争奪戦。大勢の男たちの中で、女格闘家イーグルの活躍が光ります。ハチャメチャな中にユーモアもあって、あ~これぞかつての香港映画! 堪能しました。(咲)
1974年/香港/カラー/ビスタサイズ/DCP/99分
協賛:アートポートインベスト
提供:倉田プロモーション
配給:エデン
(c)1974SEASONAL FILM CORPORATION All Rights Reser
https://kuratadragon50.jp/
☆舞台挨拶をほぼ書き起こしました。こちらです。
☆最新作の短編も週替わりで併映します
『夢物語』(2023年・15分)
主演・製作総指揮:倉田保昭
出演・監督:中村浩二
田中平蔵は定年退職した元公務員。妻は数年前に旅立ち独り暮らし。最近、平蔵は自分が経験した事のない不思議な夢を見るようになる。ある日、平蔵は夢で大勢の忍者に襲われ・・・間一髪のところで目を覚ます。
『夢物語その2』(2024年・15分)
主演・製作総指揮:倉田保昭
昼寝をしていた老人が夢を見る。老人は孫と庭で遊んでいたが、孫は老人がトイレに行っている間に、何者かに連れ去られてしまう。老人は孫を助けるべく、命がけでアジトを捜し出し、格闘の末、孫を救い出す。
★2024年7月26日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
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