2024年06月29日

先生の白い嘘

6104beeed9446783.jpg

監督:三木康一郎
原作:鳥飼茜 「先生の白い嘘」(講談社「月刊モーニング・ツー」所載)
脚本:安達奈緒子
音楽:コトリンゴ
主題歌:yama 「独白」 (ソニー・ミュージックレーベルズ)
出演:奈緒(原美鈴)、猪狩蒼弥(新妻祐希)、 三吉彩花(渕野美奈子)、風間俊介(早藤雅巳)

高校で国語の教師をしている原美鈴は騒がしく奔放な生徒たちを見ながら、地味だった自分の学生時代を思い出す。職員室に名指しでかかってきた業者だという電話は、早藤からだった。彼は美鈴の親友・美奈子の婚約者だったが、美鈴の初めての相手でもあった。無理矢理組み伏せられた美鈴は、壊れないように自分を納得させるしかなかった。以来、気まぐれで暴力的な早藤の誘いを断れずにいる。
美鈴のクラスの新妻祐希が年上の女性と交際していると噂が流れ、担任として真相を確認することになった。祐希は本当だと素直に認めるが、男女の格差を感じた美鈴は苛立ち、思わず本音をぶつけてしまう。

原作のコミックは’13〜’17年まで青年漫画誌に連載されました。ジェンダー格差とか、#MeToo運動がまだ広まる前のころ。女性の立場からの発信は当時の若い人たちにどんな風に届いたのか、今映画化されたことで伝わり方が違うでしょうか。
映画ではこれまでになかった顔を見せる奈緒さん、風間さんら俳優たちが、強く印象に残ります。それが仕事とはいえ、演じるのに大変だったのではと想像します。よその取材記事で奈緒さんが「インティマシー・コーディネイター」を要望したのに、監督が起用しなかったと知りました。細かに話し合って撮影したとのことで、映画は完成しました。プロの方がまだ数人しかいない、これまでいなくても撮れてきたこともあるのでしょうが、これは映画界全体が変わってもらいたいことです。
ポスターにアップになった美鈴の目は泣きはらしています。それぞれの気持ちも描いた本作をあなたはどう見るでしょうか。(白)


2024年/日本/カラー/117分/R15
配給:松竹ODS事業室 / イノベーション推進部
(C)2024「先生の白い嘘」製作委員会 
(C)鳥飼茜/講談社
https://senseino-shiroiuso.jp/
公式X & Instagram :@shirouso_movie
★2024年7月5日(金)全国劇場&3面ライブスクリーンにてロードショー

posted by shiraishi at 12:03| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください