2024年06月29日

THE MOON(原題:더 문)

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監督・脚本:キム・ヨンファ
撮影:キム・ヨンホ
音楽:イ・ジェハク
出演:ソル・ギョング(キム・ジェググ)、ド・ギョンス(ファン・ソヌ)、キム・ヒエ(ユン・ムニョン)、チョ·ハンチョル(キム・インシク科学技術情報通信部大臣)、パク・ビョンウン(チョン・ミンギュ:ナロ宇宙センターの現責任者 )、チェ・ビョンモ(オ・ギュソク:科学技術情報通信部第一次官)、イ・ソンミン(ファン・ギュテ)、ホン・スンヒ(ハンビョル:ソベク山天文台天体観測チームのインターン)、キム・レウォン (イ・サンウォン)、イ・イギョン(チョ・ユンジョン)

月面の有人探査を叶えるべく、イ・サンウォン、チョ・ユンジョン、ファン・ソヌの3人を乗せた韓国の有人ロケット「ウリ号」は宇宙へ旅立った。しかし月周回軌道への進入を目前に、太陽風の影響で通信トラブルが発生、地球との交信ができなくなる。船外で修理作業中のサンウォンとヨンジュンの2人が事故のため次々と亡くなってしまった。
一人残された新人宇宙飛行士ソヌを生還させるため、キム・ジェグクが宇宙センターへ呼び戻される。彼は5年前の有人ロケット「ナレ号」爆発事故の責任を取って組織を去った当時の責任者だった。一方、ソヌは仲間の遺志を継ぐ決断をする。

ただ一人宇宙船に残ったファン・ソヌを演じるド・ギョンスは男性アイドルグループEXOのメイン・ボーカルのD.O.(ディオ)。出演映画ではキム・ヨンファ監督の『神と共に 第一章 罪と罰』(2018)『神と共に 第二章 因と縁』(2019)『スウィング・キッズ』(2020)などが日本で公開されています。
ロケットの内部、壮大で美しい宇宙空間は観客の眼をとらえて離しません。これらがみな遠く離れた場所でそれぞれ作られた映像だ、などちらりとも浮かびません。長い時間をかけて詳細な部分まで調査して作り込んだ結果できあがったものです。
事故が起こってからのソヌと韓国の宇宙センターの交信、政治も絡むNASAの緊張した関係、気の抜けないやりとりが続きます。ソヌが無事切り抜けるのを願って、こちらとあちらが一つになります。どうぞ大きな画面でドキドキしてください。格別な没入感が味わえます。
ソル・ギョングが登場するからには安心だ、という考えは捨てましょう。紆余曲折ありあり、天文台インターンのハンビョルに注目してね。騒がしい政府高官と違って、実にいい仕事をします。(白)


主演のソル・ギョングには、もちろん期待していましたが、キム・レウォンとイ・ソンミンがどんな役で出てくるのかが、楽しみでした。見落とさないようにしなくては・・・と心配していましたが、キム・レウォンは、有人ロケット「ウリ号」のイ・サンウォン船長役として早々に出てきました。そしてあっけなく宇宙に消えてしまうのですが、その後も度々回想シーンで出てきて和ませてくれました。イ・ソンミンは、月に一人取り残されたファン・ソヌの父親ファン・ギュテ役。5年前、打ち上げに失敗した「ナレ号」の関係者でした。ファン・ソヌが父の思いも背負って「ウリ号」に乗り込んだことに涙です。
そして、知的で実にカッコよかったのが、キム・ヒエ演じるNASAの統括ディレクター、ユン・ムニョン。ソル・ギョング演じるキム・ジェググとはワケありの縁。キリッとしたユン・ムニョンと対照的にキム・ジェググが世捨て人のように覇気がないのですが、これまた癒されました。さすが演技派ソル・ギョングでした。(咲)



2023年/韓国/カラー/ビスタ/129分/韓国語・英語
配給:クロックワークス
(C)2023 CJ ENM Co., Ltd., CJ ENM STUDIOS, BLAAD STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED
https://klockworx-v.com/moon/
【公式X】 @themoon_jp
★2024年7月5日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 11:54| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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