2024年06月21日

わたしの物語 原題:Is There Anybody Out There?

6月22日(土)より新宿K’s cinemaにて公開! 上映情報

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©Hot Property ITAOT Limited 2023

わたしがわたしを肯定するために ありのままで生きる

監督・出演:エラ・グレンディニング
製作:ナターシャ・ダック/ニッキ・パロット/リサ・マリー・ルッソ/マーク・トーマス
日本版字幕:杉山 緑

わたしと同じような脚の人っている?
股関節がなく、大腿骨が短い20代のイギリス人女性監督エラ・グレンディニングが、4年間に渡って撮り続けたセルフ・ドキュメンタリー!
エラは「障がい」を意識せず伸び伸びと育てられた。しかし「自分だけ異質」という感覚がぬぐえない。人々が好奇の目線を投げかけてくるこの世界で、自分を肯定して生きていくためには何が必要か? その答えを求め、SNSを通じ「わたしと同じような脚の人っている?」と問いかけ、「自分と同じ障がいがある人」を探す旅が始まった。
 そして、マッチングアプリで出会ったパートナー、スコットとの子を妊娠していることがわかり、出産、子育てをしながら撮影を続けた。エラを育てたシングルマザーの母や、親友である自閉症のナオミ、SNSを通じて知り合った障がいのある仲間たちとの出会い。エラの新しい世界は広がる。
 障がい治療のため、大きな手術を何度も受ける子どもたちの姿に直面し、子どもの「障がい」を「治療」するべきか悩む親たち。はたして「わたしのからだ」は「治療」しなければならないのか? エラは「このままではいけないのだろうか?」と思う。四肢延長と再建手術の国際的権威ペイリー医師を訪ねると、「治療すれば人生が劇的に改善される」と言う。 
 障がいの「治療」と一体となって存在する〈障がい者差別(エイブリズム)〉に対峙するエラ。その常に前向きであろうとする姿からは、差別に反対する明確なメッセージが受け取れる。翻ってそれは「普通」とは何か、「非障がい者」が優先される社会とは何かを問う。一方で、今を生きるすべての“わたし”にエールが送られているような深い感動を呼び起こす。エラが自分を肯定するために出した答えとは。

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©Hot Property ITAOT Limited 2023

エラ・グレンディニング Ella Glendining 公式HPより
1992年1月13日生まれ。「本当の障がい者の物語を伝える」ことを信条に活動する脚本家、監督。ドキュメンタリーとフィクションの垣根を超えて活躍。2018年から22年までBFI(British Film Institute/英国映画協会)の障害者スクリーン諮問グループ(Disability Screen Advisory Group)メンバー。スクリーン・インターナショナル(Screen International)による”Stars of Tomorrow 2020”に選出される。これまでに、アーツ・カウンシル・イングランド、ナショナル・パラリンピック・ヘリテージ・トラストなどより数々の支援を受け、短編映画の脚本と監督を手がける。短編映画“Like Sunday”(2017年)では、初脚本・監督・主演。初長編監督作となる『わたしの物語』は、BFI Doc Society、Chicken and Egg Pictures、クリエイティブ・スコットランドの支援を受け製作された。現在、障がい者を主人公とした長編歴史ドラマと、脚本、共同監督、主演も務めた短編コメディ・ドラマ‟Pyramid of Disunion”を製作中。俳優としても活躍している。

『わたしの物語』公式HP 
2023年/イギリス/カラー/87分/ドキュメンタリー
配給:パンドラ
宣伝デザイン:loneliness books 潟見陽 
パブリシティ:スリーピン 原田徹
各地域編成協力:ミカタ・エンタテインメント
posted by akemi at 08:12| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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