2024年06月23日

チャーリー  原題:777 Charlie

charie.jpg
(C) 2022 Paramvah Studios All Rights Reserved.

監督・脚本:キランラージ・K
出演:チャーリー、ラクシット・シェッティ、サンギータ・シュリンゲーリ、ラージ・B・シェッティ、ダニシュ・サイト、ボビー・シンハー

独り者で頑ななダルマは、職場でも家の近所でも偏屈者と疎まれ、楽しみといえば酒と煙草とチャップリンの映画を観ることぐらい。そんな彼も少年時代は両親と妹と楽しく暮らしていた。ある大雨の日、両親と妹が乗った車が飛び出してきた犬のために事故を起こして死んでしまったのだ。
ある日、彼の家に一匹のラブラドールの子犬がやってきて住み着いてしまう。ダルマの住む地区ではペット禁止。登録すれば譲りやすいと獣医に言われ、777の登録番号をもらい、「名前は?」と聞かれ、咄嗟に「チャーリー」と答える。
一度は人にもらわれていくが、チャーリーが家の中をめちゃくちゃにしたと言われ、連れて帰る。いたずら好きのチャーリーに振り回されながらも、次第に心を通わせていくが、チャーリーが血管肉腫で余命わずかだと判明する。自分を癒してくれたチャーリーに恩返しがしたい。チャップリンの映画の雪の場面に歓喜しているチャーリーに気づいて、本物の雪景色を見せようと、ダルマはお手製のサイドカーにチャーリーを乗せ、南インド・マイスールからヒマラヤを目指す旅に出る・・・

主演ダルマを務めたのはカンナダ語映画界の人気スター、ラクシット・シェッティ。自身の映画会社パランヴァ・スタジオによる製作としてプロデューサーも兼ね、監督のキランラージ・Kとともに、新型コロナのパンデミックによる中断期間を含め3年以上の製作期間、167日に及んだ撮影を経て本作を完成させています。
ヒンディー語の「ボリウッド」、テルグ語の「トリウッド」、タミル語の「コリウッド」に対し、「サンダルウッド」と称されるカンナダ語の映画として歴代5位の興行収入を記録。

第11回南インド国際映画賞 カンナダ語映画部門最優秀映画賞&最優秀主演男優賞
第69回インド ナショナル・フィルム・アワード カンナダ語長編映画部門 作品賞

ダルマは、毎朝、イドゥリ(発酵蒸しパン)を二つ買いにいくのですが、お店のお婆さんが一つおまけしてくれても放り出すような頑なな男。それが、チャーリーと過ごすようになって、煙草もやめ、人にも優しく接するようになります。 お向かいの少女アドリカが、そんなダルマをいつも見守って応援しています。 動物愛護委員会に務める女性デーヴィカは、ダルマがチャーリーを虐待しているのではないかと疑って、チャーリーを連れて旅に出たダルマをスクーターで追いかけます。 
南インドから北を目指すインド縦断の旅は、海辺を走ったり、城壁の町を通り過ぎたり、シク教徒やチベット族に出会ったりと、多様なインド満載。 途中でドッグショーにも出演してしまいます。
こうして旅するうちに、チャーリーが生まれ育った悪徳ブリーダーの陣地を見つけ、動物愛護委員会のデーヴィカが摘発することになります。
ちなみに、チャーリーと名付けたけれど、雄ではなく雌犬。 チャーリーはダルマに素敵な贈り物を遺してくれます。 
ワンちゃんとの心温まる物語とインドの広大な風景に癒されました。(咲)


2022年/インド/カンナダ語/カラー/シネスコ/164分/5.1ch
配給:インターフィルム
公式サイト:https://777charlie-movie.com/
★2024年6月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー!!




posted by sakiko at 04:03| Comment(0) | インド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください