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監督:フィリップ・ド・ブロカ(『大盗賊』『リオの男』『カトマンズの男』)
製作:ジャン=ポール・ベルモンド、ジョルジュ・ダンシジェール、アレクサンドル・ムヌーシュキン
音楽:クロード・ボラン
キャスト:
フランソワ・メルラン & ボブ・セント・クレア:ジャン=ポール・ベルモンド
クリスティーヌ & タチアナ:ジャクリーン・ビセット
シャロン & カルポフ:ヴィットリオ・カプリオーリ
マダム・バーガー:モニク・ターベ
警官:マリオ・ダヴィッド
コリン大佐:ハンス・メイヤー
電気屋:ジャン・ルフェーブル
配管工:ド・ブロカ監督(カメオ出演)
ポントーベル将軍:レイモンド・ジェローム
冒険小説家フランソワ・メルランは、パリのアパートで秘密諜報員ボブ・セント・クレアを主人公に、メキシコのアカプルコを舞台にした人気シリーズの最新作を執筆中。自分が主人公になり、大活躍する姿を妄想しながら執筆するのが彼のスタイルだ。今回のヒロインは同じアパートに住む社会心理学専攻の美人女子大生クリスティーヌ。たまにエレベーターで会う彼女にフランソワは夢中で、自作の中にセクシーな女スパイ、タチアナとして登場させている。タイプライターが壊れ、購入代金の前借を出版社の編集長シャロンに頼みにいくが、嫌味を言われた上に原稿を督促される。アパートの給湯器が壊れ、配管工を呼ぶが電気の修理が先だと言われてしまう。ひょんなことからクリスティーヌに自分の小説を読んでもらう機会ができる。クリスティーヌは気に入って、ほかの小説も読みたいとまとめて何冊も持っていく。急速に二人は親密になってフランソワの筆も一気に進むが、実は編集長がクリスティーヌを狙っていると知り、フランソワは気が気でない。フランソワの妄想はエスカレートし、小説の内容はどんどん暴走していく…
冒頭、陽気な歌に合わせメキシコの民族衣装で踊る人たち。工作員の男が電話をかけている時に、電話ボックスごと釣りあげられ、ヘリコプターで海に落とされ、サメに襲われ死んでしまいます。まだ携帯電話のない時代。
この後、バグダードの場面が出てくるのですが、建物はスペインのアンダルシアかモロッコ風。空港のターンテーブルで待つ人の中にもモロッコ風の服装の男女やアラビア半島風の男。かつての欧米の映画でありがちの間違いに苦笑。 この空港で瀕死の状態の諜報員を保護するのですが、アルバニアのパスポートを持っていて、言葉はアルバニア語しか通じません。5人の通訳が登場して、ルーマニア語、セルビア語、チェコ語を経て通訳してもらう場面がなんとも可笑しかったです。今なら、iPhoneの翻訳機能で一発ですね。こんなところにも、時代を感じます。手打ちのタイプライターも懐かしい!
ジャン=ポール・ベルモンドがまだ40歳くらいで、元気溌剌、乗りに乗ってます。(咲)
1973年/フランス・イタリア合作/フランス語/カラー/ヨーロピアン・ヴィスタサイズ(1:1,66)/93分
日本語版字幕:松浦美奈
日本初公開:1974年6月22日
© 1973 / STUDIOCANAL - Nicolas Lebovici - Oceania Produzioni Internazionali Cinematografiche S.R.L. All Rights Reserved
提供:キングレコード 配給:エデン
公式サイト:https://belmondoisback.com/#lineup1
ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 GRAND FINALE
https://belmondoisback.com/
★2024年6月28日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!