2024年06月16日
ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 原題:ONE LIFE
監督:ジェームズ・ホーズ
脚本:ルシンダ・コクソン、ニック・ドレイク
出演:アンソニー・ホプキンス、ジョニー・フリン、レナ・オリン、ロモーラ・ガライ、アレックス・シャープ、マルト・ケラー、ジョナサン・プライス、 ヘレナ・ボナム=カーター
ナチスの脅威から 669 人の子供たちを救ったニコラス・ウィントンの物語。
1938年、ロンドンで株式仲買人として働く青年ニコラスは、 労働党左派の友人マーティンから、プラハに大勢のユダヤ人がナチスから逃れてきていると聞く。プラハに赴き、現地で活動するイギリス難民委員会のメンバーたちと共に、子供たちをイギリスに避難させる為に奔走する。一人一人里親を見つけ、保証金も準備しなくてはならない。ロンドンに戻り新聞社に投稿し、2週間後には第一便で子供たちがリバプールに到着。里親に引き合わせる。その後、第8便まで669人の子供たちをチェコから脱出させた。第9便に250名を乗せようとしていた2日前、ついにナチスが侵攻し第二次世界大戦が始まってしまう。
それから50年。ニコラスは自責の念から捨てることの出来なかった子供たちの写真やデータを貼ったスクラップブックをメディア王の妻で歴史家の女性に預ける。すると、BBCからTV番組「ザッツ・ライフ!」の収録に呼ばれる・・・
ニコラス・ウィントンは、ロンドンに住むドイツ系ユダヤ人の両親のもとに生まれた方。親交のあった労働党左派の活動家からヒトラーの政策によるユダヤ人の危機を知り、株式仲買人の仕事をする傍ら、ユダヤ人の子供たちを救うことに手を尽くした人道活動家。ユダヤ人の子の里親になることを引き受けたイギリスの方たちが多くいたことにも感銘を受けました。
BBCのTV番組「ザッツ・ライフ!」の収録場面の撮影には、実際にニコラスに助けられた子供たちやその親族が世界中から参加。老いたニコラスを演じた名優アンソニー・ホプキンスも、そのことを知って感極まったそうです。一つの命を救ったことが、多くの命に繋がることをまざまざと見せてくれました。(咲)
2023年/イギリス/英語/109分/カラー/ビスタ
字幕翻訳:岩辺いずみ
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
★2024年6月21日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国ロードショー
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