2024年06月09日
PS2 大いなる船出 原題:Ponniyin Selvan: Part Two
監督:マニラトナム(『ボンベイ』)
脚本:マニラトナム、イランゴー・クマラヴェール、ジェヤモーハン
原作:カルキ・クリシュナムールティ
撮影:ラヴィ・ヴァルマン
音楽:A・R・ラフマーン
編集:シュリーカル・プラサード
出演:ヴィクラム(『神様がくれた娘』)、アイシュワリヤー・ラーイ・バッチャン(『ロボット』)、ジェヤム・ラヴィ、カールティ(『囚人ディリ』)、トリシャー(『’96』)、ジャヤラーム、アイシュワリヤ・ラクシュミ(『トリッキー・ワールド』)、ショービタ・ドゥーリパーラ、プラカーシュ・ラージ(『ミルカ』)、ナーサル(『バーフバリ』シリーズ)
ベストセラー歴史小説「Ponniyin Selvan(ポンニ河の息子)」。
10世紀、インド南部タミル地方に実在したチョーラ王朝の宮廷を舞台にした愛憎と陰謀、国の存亡を懸けた戦いを描いた物語。壮大な歴史絵巻を、前編と後編の2作として映画化。
前編『PS1 黄金の河』は、こちらで!
大河は大海へーその歴史は、神話となる
数奇な運命が導く、インド究極の大河ドラマ、遂に終幕!
遠征先のランカ島沖の海上で、嵐に遭い海に投げ出されたチョーラ朝の次男アルンモリ王子。その生存は絶望的だとの知らせが届き、王国は悲しみに包まれた。しかし、アルンモリは白髪で聾唖の老女マンダーキニに助けられ一命をとりとめていた。スンドラ王の長男・アーディタ王子と長女・クンダヴァイ姫は、アルンモリが仏教僧院で治療中と密使デーヴァンより知らされ、会いに行く。本来の王位継承者であるマドゥラーンタカンを担ぎ謀反を起こした黒幕が、財務大臣パルヴェータの若い妻ナンディニーであることを知る。かつてアーディタと恋仲だったナンディニーだが、孤児であることから、結婚を許されず、復讐を目論んでいるのだ。ナンディニーへの愛憎を抱えたアーディタは、彼女の誘いに乗り、その牙城に赴き、アルンモリには刺客が放たれる。いま、王国に最大の危機が迫ろうとしていた…
アルンモリ王子を助けた白髪で聾唖の老女マンダーキニは、孤児ナンディニーにそっくりで、ナンディニーの出生の秘密が明かされるのが、なんといっても後編の一番の驚きでした。愛し合っていたのに一緒になれなかったアーディタとナンディニーの対決場面には、涙。そして、誰が王位を継ぐのか、最後の最後までハラハラしながら物語の行方を追いました。
前編『PS1 黄金の河』を観た時には、人物関係がなかなか把握できなくて、戸惑ったのですが、振り返って前編のあらすじをよく読んで関係性を把握した上で後編に臨み、今度はすっきり。壮大な物語を堪能しました。(咲)
2023年/インド/シネスコ/ タミル語/5.1ch/165分
字幕:大西美保 監修:小尾淳 協力:安宅直子
製作会社:マドラス・トーキーズ、ライカ・プロダクションズ
配給:SPACE BOX 宣伝:シネブリッジ
公式サイト:https://spaceboxjapan.jp/ps-movie/
★2024年6月14日(金)、新宿ピカデリーほか全国順次公開
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