2024年05月30日
トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代
企画・構成・監督:相原裕美
出演:きたやまおさむ、松山猛、朝妻一路五、新田和長、つのだ☆ひろ、小原礼、今井裕、高中正義、クリス・トーマス、泉谷しげる。坂崎幸之助、重実博、コシノジュンコ、三國清三、門上武司、高野寛、高田連、坂本美羽、石川紅奈(soraya)他
そろそろ、加藤和彦のことを語ろうか―—
高橋幸宏が加藤和彦に寄せた想いから映画化の企画が立ち上がった。日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、サディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景などを交えた映像、さらに日本のポップスの金字塔とも言える“ヨーロッパ三部作”に隠された逸話などを、関係者インタビューと貴重なアーカイブ映像で綴り、彼の功績を紐解いていく。また同時に、彼の音楽に影響を受けた新たな世代のアーティストらによるトリビュート版「あの素晴しい愛をもう一度」を新たにレコーディングしていく様子も捉え、彼が残した名曲が歌い継がれ、進化し続けていく音楽の素晴らしさをスクリーンに焼き付けている。
ほぼリアルタイムで加藤和彦さんの曲を聞いていました。「帰ってきたヨッパライ」は衝撃でした。「何これ!?」と何度も聴き直したものです。普通は一度ヒットすると2匹目に似たようなドジョウを狙いがちですが、ビートルズのように同じ曲は出さない。全部変えるというポリシーがあったそうです。当時音楽雑誌など買わず、深夜ラジオくらいしか情報はありません。そんなこととは知らずにいたので出す曲みな違っていたのにびっくりしました。
ミカさんと離婚後、安井かずみさんと再婚した加藤さん、お洒落なご夫婦だなと思ったものです。かずみさん、加藤さんが亡くなられ、周囲の方々の何人かも彼岸へと旅立たれました。音楽業界をけん引してきた人たちが、もう一度加藤和彦さんを懐かしく振り返るこのドキュメンタリーで、一緒にあのころを思い出しました。加藤さんを知らない若い人たちも、耳に残っている歌があるはずです。あの曲もこの曲も加藤和彦さんのだった、と確かめてみてください。(白)
2024年/日本/カラー/ビスタ/118分
配給:NAKACHIKA PICTURES
(C)2024「トノバン」製作委員会
https://tonoban-movie.jp/
★2024年5月31日(金)ロードショー
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