2024年05月20日

ミッシング

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監督・脚本:吉田恵輔(『ヒメアノ~ル』『空白』)
音楽:世竹裕子
出演:石原さとみ(森下沙織里)、青木崇高(森下豊)、森優作(土居圭吾)、有田麗未(美羽)、小野花梨(三谷杏)、小松和重、 細川岳(不破)、カトウシンスケ、 山本直寛、柳憂怜 美保純 / 中村倫也(砂田)

森下豊・沙織里夫婦の一人娘の美羽がいなくなって3ヶ月が過ぎた。あらゆる手をつくしてもようとして行方がわからない。世間の関心が薄れて行く中、沙織里は夫との温度差を感じ喧嘩が絶えない。唯一取材を続けている地元テレビ局の砂田記者だけが頼りだ。失踪当日沙織里が美羽をあずけてアイドルのライブに出かけていたことが知られ、ネットでは育児放棄の母親だと誹謗中傷の書き込みで溢れかえった。夫に見るなと言われても、傷つくのがわかっていても沙織里はネットを見るのをやめられない。手がかりがあるかもしれないのだから。
一方、砂田は局の上層部から、視聴率のためもっとセンセーショナルな話題を集めることを命じられる。

2022年に出産後、1年9ヶ月ぶりに映画に復帰した石原さとみ主演です。娘に会いたい一心で、何もかもなげうって探し続け、心まで失くしかけている沙織里を演じています。何年も前に吉田監督の映画に出たいと直談判したことがあったという石原さん、そのときはメジャーすぎてと断られたそうです。あらま。それが今回の沙織里役、ドキュメンタリーのように撮りたいという監督の要求に迷いながら必死についていかれたとか。これまで見たこともない石原さんがいるのは、そういう経緯があったからこそなんですね。
森優作さんの演じる弟・圭吾は、人付き合いが苦手で黙々と仕事をするタイプです。沙織里に責められても人一倍責任も感じている彼は、返す言葉を持ちません。
森さんをスクリーンで認識したのは『佐々木、イン、マイマイン』と『ゾッキ』。子犬みたいな感じでしたが、今回の役で観客をぎゅっと捕まえたんじゃないでしょうか。
沙織里と関わる人たちのそれぞれの立場にも視線を向けながら、これまでの吉田監督作と同様、世の理不尽さ、人が生きて行くことの困難を描きます。重くて辛いことばかりに見えますが、闇に差す光もまた見つけることができます。(白)


2024年/日本/カラー/119分
配給:ワーナー・ブラザース
(C)︎2024「missing」Film Partners
公式HP:https://wwws.warnerbros.co.jp/missing/
公式X:@kokoromissing 
公式Instagram:@kokoromissing #ミッシング
★2024年5月17日(金)ロードショー

posted by shiraishi at 01:10| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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