2024年04月21日

ラジオ下神白 あのとき あのまちの音楽から いまここへ

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監督・撮影・編集:小森はるか
編集:福原悠介
整音:福原悠介
出演:下神白(しもかじろ)団地の住民さん、アサダワタル、榊裕美、鈴木詩織、江尻浩二郎、伴走型支援バンド

福島県いわき市に、復興公営住宅・下神白団地がある。ここには2011年の福島第一原発事故の後、浪江町・双葉町・大熊町・富岡町から避難してきた人々が暮らしている。
2016年から住民を応援するプロジェクト「ラジオ下神白」が始まった。一人一人を訪ね、町の思い出と懐かしい曲にまつわるエピソードを聞いて、最後にCDに仕上げてプレゼントしている。2019年には「伴走型支援バンド」を結成した。バンドの生演奏で歌える「歌声喫茶、ミュージックビデオ制作など音楽を通じた支援活動を、小森はるか監督が追いかけて撮影した。

小森はるか監督作品は『息の跡』(2016)『空に聞く』(2018/公開2020)『二重のまち/交代地のうたを編む』(2021)などがあり、シネジャでもご紹介しています。
小森監督はその土地に住み、住民の一人となって震災後の東北の人々と風景を記録してきました。
この音楽活動は文化活動家のアサダワタルさんが中心となっています。2018年から小森監督が参加して記録したことで、映画が始まりました。大好きな一曲を生の演奏つきで朗々と歌う方、思い出を事細かに話す方、どの方もとても嬉しそうです。
住民のお話を聞くのは、孫くらいの年齢の女性たちです。とても親身に応対しているのに胸が熱くなりました。引っ越し予定の方は、別れを惜しんで寂しいと涙しています。故郷の老母の話をこんなに優しく聞いていないわ、と自分を振り返って反省しきりでした。「寄り添う」という言葉だけではない、目に見える行動をする人たちがここにいます。(白)


2023年/日本/カラー/70分
配給:ラジオ下神白
(C)KOMORI Haruka + Radio Shimo-Kajiro
公式サイトURL:https://www.radioshimokajiromovie.com/
公式X(旧Twitter): @shimokajiro
★2024年4月12日(金)よりフォーラム福島で先行上映、
4月27日(土)よりポレポレ東中野ほかにて全国順次公開ロードショー


posted by shiraishi at 15:16| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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