4月12日(金)より角川シネマ有楽町他全国順次公開 上映劇場
©2024『劇場版 再会長江』/ワノユメ
長江源流、最初の一滴を求める6300キロの旅を描く、驚きと感動のドキュメンタリー
監督:竹内亮
ナレーション:小島瑠璃子
プロデューサー:趙萍、張楠 助監督:王可可
撮影:徐亮 編集:蘇焕
製作期間10年。6300キロの旅で見えた激動中国の変化
フォロワー数1000万人の日本人監督が撮った長江をめぐる最初の一滴を求める旅を描く
第28回中国ドキュメンタリー長編映画ベストテン選出、第12回中国ドキュメンタリー・アカデミー賞ノミネートをしたドキュメンタリー映画『再会長江』は、中国全土で旋風を巻き起こした話題作。
監督の竹内亮が10年前(2011)にNHKの番組(「長江 天と地の大紀行」)で長江を撮影した際、北極・南極に次ぐ「地球第3の極地」と呼ばれるチベット高原にある「長江源流の最初の一滴」を撮影できなかった後悔から端を発して制作された。
中国の母なる大河・長江。上海、南京、武漢、重慶、雲南、香格里拉(シャングリラ)、チベット高原まで、広大な中国大陸を横断する全長6300キロのアジア最大の大河。
2013年に中国人の妻・趙萍と共に中国南京市に移住し「長江沿いの民」になった竹内監督は、2021年から2年をかけて、再び、長江6300キロをたどる旅に出発。道中、10年前に撮影した人たちを探し、再会しながら旅を進める。長江を通して中国の10年の変化を見つめ、今度こそ「最初の一滴」を記録するべく長江源流を目指す。
この『再会長江』を新たに再編集したのが、『劇場版 再会長江』。
本作を手掛けた竹内亮監督は、個人及び関連の総SNSフォロワー数は約1000万人を超え、中国全土でナンバー1のインフルエンサー(Weibo旅行関連※)として活躍し、リアルな中国を映し続ける日本人で、日々、中国全土に向けて情報を発信し続けている。そんな竹内監督が母なる大河・長江を題材に2年に渡り撮り続けた渾身の一本。
ナレーションはタレントの小島瑠璃子が担当。
WEIBO旅行関連インフルエンサーランキングNO.1(22年12月時点)
長江(揚子江)を描いた映画や番組をこれまでたくさんみてきた。竹内監督のNHKのTV番組「長江 天と地の大紀行」もたぶん見たと思う。長江を遡るドキュメンタリーは数多くあると思うけど、ほとんどの作品が三峡ダムのあたりまで。この『再会 長江』は最上流部を目指して進む。この作品を観て印象的だったのは、やはり上流部の光景。広大な幅を持つ大河長江とはいえ、さすがに最上流部は1滴のしたたりから。でもあの1滴があんなに大きな河になるとはびっくりです。
中学生の頃読んだ「失われた地平線」(ジェームズ・ヒルトン著)の中にチベットのどこかにある桃源郷シャングリラという架空の場所が出てきたけど、そこからモジった香格里拉(シャングリラ)という地名が長江沿いにあるということを知った。なんでも雲南省西北部の中甸という街が2002年5月に香格里拉と改名したそう。そこに民宿を作った女性が出てくる。ここに行ってみたいと思った。
そして、かなりきれいになった長江の流れ。河口もそうだけど、重慶あたりの水の流れは、どの映像を観ても汚かった。10年前とくらべ、各段に綺麗になった長江の流れを映し出していた。そのことが印象に残った(暁)。
*参照
2017年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された徐辛(シュー・シン)監督の『長江の眺め』(2017)というドキュメンタリー作品は、長江を上海から宜賓まで遡っていく過程で出会う人たちを撮っていたが、汚泥にまみれた長江の流れや川岸の姿が映しだされていて、長江の環境に警鐘を鳴らす作品だった。
製作:ワノユメ
配給:KADOKAWA 2024『劇場版 再会長江』/ワノユメ
宣伝:大﨑かれん 本谷智子
公式サイト:https://www.saikaichoko.com/
2024年04月07日
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