2024年02月25日

瞼の転校生

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監督:藤田直哉
脚本:金子鈴幸
撮影:古屋幸一
音楽:額田大志
舞台演出:松川小祐司
タイトルデザイン:赤松陽構造
出演:松藤史恩(裕貴)、齋藤潤(建)、葉山さら(茉耶)、佐伯日菜子、村田寛奈、高島礼子

旅回りの大衆演劇一座に所属する中学生の裕貴は、公演に合わせて1ヶ月ごとに転校を繰り返している。「すぐに別れるから」と友達を作ろうともせず、誰とも話さずに公演時間に間に合うよう早退していた。ある日、担任から頼まれて会ったことのないクラスメイトの家に立ち寄ることになった。建は不登校なのに成績優秀で、ちょっと他の同級生とは違っていた。
後日、地下アイドル「パティファイブ」ライブに行った裕貴は、偶然に建と再会する。建は「パティファイブ」の浅香ファンだった。2人は一気に仲良くなり、建の元カノの茉耶も加わって、3人で過ごすことが多くなった。裕貴は2人に舞台に立つ自分を観てほしいと思い始めるが、残りの時間は少ない・・・。

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大衆演劇になじみのない方が多いかと思いますが、こちらはその一座の中学生のお話です。毎日違う演目での昼夜公演。舞踊ショーとお芝居で3時間ほどの生の舞台が2000円~3000円。映画の舞台になったのは、北区十条の篠原演芸場でした。私は20年ほど前に浅草で観て以来、いろいろな劇団の公演に通ってきましたが、普段は見られない楽屋や稽古のようすも観られて嬉しかったです。
可愛い女形を披露する松藤史恩くんは昨年公開の『雑魚どもよ、大志を抱け!』ではメガネっ子の正太郎くん役。齋藤潤くんは『正欲』『カラオケ行こ!』に出演。これからが楽しみです。
藤田直哉監督にお話をうかがいました。こちらです。(白)


SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の記念すべき20周年のオープニング作品として上映された折に拝見。
映画祭20周年と川口市制施行90周年を記念して製作された作品。藤田直哉監督は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020の短編部門で『stay』が優秀作品賞を受賞。本作で長編デビュー。
1か月ごとに学校を変わらなくてはいけない、大衆演劇の親を持った男の子と、優秀なのに不登校の男の子の物語。
松藤史恩さんの美しい女形の姿に、うっとり。本作を観たら、本物の大衆演劇を観てみたくなることと思います。(咲)

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映画祭の折の舞台挨拶の模様は、こちらで!
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023 オーニング作品 『瞼の転校生』 (咲)


2023年/日本/カラー/ビスタ/80分
配給:インターフィルム
(C)2023埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 川口市
https://mabuta-no-tenkousei.com/
★2024年3月2日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 19:39| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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