2024年02月25日

ロッタちゃん はじめてのおつかい(原題:Lotta 2 - Lotta flyttar hemifran)

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監督・脚本:ヨハンナ・ハルド
原作:アストリッド・リンドグレーン
撮影:オーロフ・ヨンソン
音楽:ステファン・ニルソン
出演:グレテ・ハヴネショルド(ロッタ)、ベアトリス・イェールオース(ママ)、リン・グロッペスタード(ミア)、マルティン・アンデション(ヨナス)、クラース・マルムベリー(パパ)、マルグレット・ヴェイヴェルス(ベルイさん)

ニイマン家のロッタちゃんは5歳。チクチクするのでキライなセーターをロッタちゃんはハサミで切り刻んでしまう。ママが帰る前に、お隣のベルイさんちに家出をした。ベルイさんは、物置の2階にロッタちゃんの部屋を作ってくれた。お兄ちゃんのヨナスとお姉ちゃんのミア、パパとママまで訪ねてくるけれど帰ってなんかやらない。
雪が積もった日、ロッタちゃんはママのお使いでベルイさんにお見舞いのパンを届けに行く。ゴミ袋も引き受けたら、パンとバムセ(豚のぬいぐるみ/ロッタちゃんの親友)の入った袋のほうを間違ってゴミ箱に入れてしまった!収集車に持って行かれたバムセは見つかるのか?
クリスマスにツリーが手に入らなくて困っているパパとママ、ヨナスとミアはがっかりして泣いている。ロッタちゃんが起こした奇跡とは?
もう一つ、復活祭の日にまたまたロッタちゃんが大活躍。3つのエピソードを上映。

2000年に日本で公開され、大ヒットしたロッタちゃんが戻ってきました。当時私も観て、自分や子どもたちの小さかったころを思い出したものです。このたび2Kリマスター版でリバイバル上映されます。撮影当時ロッタちゃんと同じ5歳だったグレテ・ハヴネショルドは今どんな女性に成長しているのでしょう。撮影は原作者アストリッド・リンドグレーン(1907~2002)の故郷ヴィンメルビー(Vimmerby)にある”アストリッド・リンドグレーン・ワールド(Astrid Lindgren Värld)とヴィンメルビーのあちこちで撮影されたもの。
5歳の女の子の頑固さや独立心、「あたしってなんでもできる」という自己肯定を生意気と思うか、すごいと思うか。あなたはどちらでしょう。
この映画の大人たちはロッタちゃんを頭ごなしに叱ったり、大人のルールで縛ったりしません。子育てのヒントになります。兄や姉も「そうかい」「そうなの」と受け入れてくれます。今やそっちの方がファンタジーに思えるかも。
インテリアや小物が素敵、ロッタちゃんファッションも可愛いです。もしも機会がもてたならこのテーマパークに行って、リンドグレーンの著書の主人公たちピッピやカツレくんやロッタちゃんの遊んだ街を楽しみたいものです。長旅に耐えられるうちに。(白)


ロッタちゃんは、5歳なのに自立心が強くて、ちょっと意地悪にも見えて、なんて子だ!と最初は思ってしまいます。でも、お隣の一人暮らしのベルイおばさんにも気遣いのできる子。具合の悪いベルイおばさんに頼まれて雑誌を買いにいくと、お店の人はちゃんとベルイさんの読んでいる雑誌を知っています。
お菓子屋を営むギリシャ人のバシリスさんは、「スウェーデンの人たちは、土曜日に少しお菓子を買うだけなので商売にならない」と嘆いて、国に帰ってしまいます。もしかしたら、子どもたちに、お菓子は土日やお祝い事の日だけと躾けているのかなと思いました。
クリスマスや復活祭を大事にするスウェーデンの小さな町の人たちの暮らしが垣間見れました。(咲)


1993年/スウェーデン/カラー/ビスタ/85分
配給:エデン
(C)1993 AB SVENSK FILMINDUSTRI ALL RIGHTS RESERVED
https://lotta-eden.jp/
★2024年3月1日(金)ロードショー
3月22日(金)から『ロッタちゃんと赤い自転車』公開予定です。

posted by shiraishi at 14:06| Comment(0) | スウェーデン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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