監督:河合勇人
原作:土橋章宏「身代わり忠臣蔵」(幻冬舎文庫)
脚本:土橋章宏
音楽:海田庄吾
テーマ曲:東京スカパラダイス・オーケストラ テーマ曲 「The Last Ninja」(cutting edge / JUSTA RECORD)
出演:ムロツヨシ(吉良上野介/孝証)、永山瑛太(大石内蔵助)、川口春奈(桔梗)、林遣都(斎藤宮内)、北村一輝(徳川綱吉)、筧一郎(清水一学)、森崎ウィン(堀部安兵衛)、本多力(堀江半右衛門)、野波麻帆 ( りく)、尾上右近 (浅野内匠頭)、柄本明 (柳沢吉保)
嫌われ者の殿・吉良上野介は赤穂藩主 浅野内匠頭にいけずをしたうえ悪口雑言をあびせて、ブチ切れた内匠頭は思わず刀を抜いてしまった。江戸城内で刃傷沙汰はご法度。赤穂藩主は当然切腹、赤穂藩はお取りつぶしとなる。だが、吉良上野介も実は死んでしまっていて、殿を失った吉良家もお家存亡の危機に瀕していた。まだ生きているように見せかけながら、上野介にそっくりな弟の坊主・孝証(たかあき)が密かに身代わりとなる。孝証は、衣食住安心なうえ一目ぼれした桔梗のそばにいられることだし、と渋々引き受けることに。さらに、敵だったはずの赤穂藩家老・大石内蔵助と出逢って意気投合し、2人は共謀して討ち入りを阻止しようと…!?
あまりにも有名なこの事件を大胆に脚色、コメディ小説に書き換えたのは土橋章宏氏。『超高速参勤交代』は第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞しています。2014年に映画化され、藩主役の佐々木蔵之介さんが走りに走りました。ご苦労を思いながらも大笑いしましたっけ。
ムロツヨシさんが真逆な二人を演じ分け、うまい俳優さんなんだと再認識。瑛太さん、遣都さんもこれまでとは違う顔を観た気がします。北村一輝さんの繋がり眉の家光にも吹き出しました。そういえば森崎ウィンさんは大河ドラマでこの前の第2代将軍秀忠を演じたのでした。ここでは熱血漢の堀部安兵衛。生粋のミャンマー人ですが全く違和感ありません。みんなアジア人ですものね。
豪華な布陣のコメディをまとめあげたのは、『総理の夫』『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル』などの河合勇人監督。ちょっと変わった設定で笑える作品が多いですね。2007年台湾のジェイ・チョウが監督・出演した『言えない秘密』のリメイクも手掛け、今年公開になるようです。
お正月から暗い話題が続きましたが、この作品をお楽しみください。口八丁手八丁の身代わりが成功するや否や?!(白)
2024年/日本/カラー/119分
配給:東映
(C)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会
https://migawari-movie.jp/
★2024年2月9日(金)ロードショー
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