監督・脚色ペーテル・レバネ
共同脚色 : トム・プライヤー、セルゲイ・フェティソフ
原作 : セルゲイ・フェティソフ
出演 : トム・プライヤー、オレグ・ザゴロドニー、ダイアナ・ポザルスカヤ
1977年、ソ連占領下のエストニアの空軍基地。間もなく兵役を終える二等兵セルゲイ(トム・プライヤー)の夢はモスクワで役者になることだ。そんなある日、パイロット将校のロマン(オレグ・ザゴロドニー)が着任し、セルゲイは部屋への案内係を担う。ロマンのカメラで一緒に写真を撮り、ロマンの部屋で現像する。チャイコフスキーを聴きながら、写真や演劇など共通の趣味で話がはずみ、「仕事を命じたことにするから泊まっていけ」と言われる。やがて二人の友情は愛へと変わっていく。当時のソ連では同性愛はタブーで、発覚すれば罪に問われる。一方、セルゲイの同僚で友人の女性将校ルイーザ(ダイアナ・ポザルスカヤ)も、秘書としてロマンに仕えるうちに彼に思いを寄せるようになっていた。そんな折、セルゲイとロマンの関係を怪しむクズネツォフ大佐は、二人の身辺調査を始める・・・
※ファイアバード 火・熱・太陽の象徴である“火の鳥(ファイアバード)”には、永遠の命と大きな愛の力が宿っている。しかしその圧倒的な強さ ゆえ、触れると火傷をすることもある。
同性愛が厳罰に処されるソ連、しかも、さらに規律の厳しい軍の中で、自分の気持ちに忠実であろうとする男たちの思いが、切々と伝わる物語。実は、役者になる夢を叶えたセルゲイ・フェティソフが、自ら綴った回想録「ロマンについての物語」がペーテル・レバネ監督の手にわたったことから、この映画は出来上がったとのこと。初長編映画の題材を探していたレバネ監督は、読んですぐに本作の映画化を決め、2014年には、俳優のトム・プライヤーと共にセルゲイ・フェティソフにインタビューを重ね、3人の共作で脚本を完成。ところが、2017年、セルゲイが65歳の若さで急逝。セルゲイへの追悼の思いを胸に、レバネ監督とトム・プライヤーが執念で完成させた映画。
このところ同性愛を描いた作品が多くて、またか・・・と思ったのですが、驚くべき実話がベースになっていて、胸に迫りました。セルゲイの同僚であり友人でもある女性ルイーザを巻き込んでの、あの時代だったからこその微妙な三角関係が切ないです。
トム・プライヤーもオレグ・ザゴロドニーも美男ですが、レバネ監督も負けず劣らずの美男! 公開にあわせて3人が来日とのこと。楽しみです。(咲)
『Firebird ファイアバード』初日舞台挨拶
Facebook アルバム 『Firebird ファイアバード』初日舞台挨拶
2月9日(金)@新宿ピカデリー
ペーテル・レバネ監督、主演トム・プライヤー&オレグ・ザゴロドニー
緊急来日舞台挨拶のスケジュール
詳細は各劇場公式サイトでご確認ください。
新宿ピカデリー
横浜ジャック&ベティ
名古屋ミッドランドスクエアシネマ
なんばパークスシネマ
MOVIX京都
2021年/イギリス・エストニア/英語・ロシア語/107分/5.1ch/DCP & Blu-ray
日本語字幕 : 大沢晴美
配給:リアリーライクフィルムズ
公式サイト:https://www.reallylikefilms.com/firebird
★2024年2月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開
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