2024年02月04日
罪と悪
監督・脚本:齊藤勇起
撮影:大西健之
音楽:Teje、Yehezkel Raz
出演:高良健吾(阪本 春)、大東駿介(吉⽥ 晃)、石田卓也(朝倉 朔)、村上 淳(清水)、佐藤浩市(笠原)、椎名桔平(佐藤)
14歳の正樹の遺体が川で見つかった。春、晃、朔はある男を「犯人」と断定し、家に押しかけ。もみあったはずみで死なせてしまった。家に火をつけ、一人が罪をかぶって事件は終わる。20年後、それぞれの道を進んだ3人は再会する。春は街の不良少年たちの面倒を見、晃は父親と同じ警察官になっていた。朔は実家の農業を継いでいた。
しばらくして、同じ川にまた少年の遺体があった。3人の記憶の奥底にしまっていたはずの事件が、形を持って現れる。いったい真実はどこにあったのか。これから見つけることができるのか?
そうそうたる監督の助監督をつとめてきた齊藤勇起監督、脚本も監督オリジナルの長編映画。これが監督デビュー作?と驚きました。地方の小さな街で起こる殺人事件。少年時代の触れられたくなかった傷があらわになり、真実に近づいて行くまで緊迫したシーンが続きます。このラストでよかったのか、と監督が逡巡したようすがうかがえました。
中学生役の少年たちは、あまり見知った俳優さんでないことが功を奏していますし、長じての高良健吾さん大東駿介さんの再会場面は、懐かしさだけではなく、互いを探ろうとする思惑もあっての対峙のシーンです。『ハリヨの夏』の白シャツの少年がこんな俳優さんになったとは。石田卓也さん久しぶりの映画復帰だそうです、見違えました。(白)
2024年/日本/カラー/シネスコ/115分
配給:ナカチカピクチャーズ
(C)2023「罪と悪」製作委員会
https://tsumitoaku-movie.com/#
★2024年2月2日(金)全国公開中
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