監督:宮川麻里奈
撮影:高野大樹
音楽:藤倉大
語り:宮崎あおい
出演:角野栄子
「魔女の宅急便」原作者の角野栄子さんに4年間密着したドキュメンタリー。NHKのEテレで10回にわたって放送された番組の映像を元に、追加撮影を加えて再編集されたものです。
角野さんの鎌倉の自宅での毎日の暮らし、トレードマークのカラフルなファッション、こだわりの眼鏡や洋服選びのコツがわかります。
34歳で作家デビュー以後、2018年に国際アンデルセン大賞を受賞。日本人として3人目の快挙です(そのときの映像もちゃんと入っています)。
角野さんが5歳のときお母さんは病気で亡くなられました。お父さんは残された角野さんと弟さんに昔話を聞かせてくれたそうです。本が大好きな少女に育ち、大学で英米文学を専攻。24歳で夫君とブラジルのサンパウロに移住し、そこでたくさんの人々と知り合います。ことに、同じアパートに住むルイジンニョ少年との出逢いが、作家の原点となりました。ポルトガル語を教わっただけでなく、土地の生活になじむのに大いに助けになったようです。詳しくは著作「ルイジンニョ少年」(1970年刊行、アンデルセン大賞の受賞を機に復刻)をお読みください。このご本人も登場します。
いちご色のご自宅の仕事場や可愛いコレクションに目を奪われますが、これは、昨年11月3日に江戸川区にオープンした「魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)」でも見ることができます。映画を楽しんだ後にぜひお訪ねください。
1月1日、角野さんは89歳のお誕生日を迎えました。今も衰えない創作力、いつまでも若々しい角野さんの魅力に誰もが「こうなりたい!」と憧れるのではないでしょうか?いつも笑顔でいられる秘密はどこにあるのでしょう?知りたい方は劇場へ~!!(白)
『魔女の宅急便』の作者として知られる角野栄子さん。角野さんに密着取材した映画が公開されるというので楽しみにしていた。この映画のタイトルのようにカラフルな家と服装、そして眼鏡のコレクションもカラフル。元気な80代後半の4年間を切り取った映像を観ていたら元気がでました。角野栄子さんのことは、『魔女の宅急便』の作家としてしか知りませんでしたが、この映画で多数の著作があることを知りました。また、1959年、24歳の時ブラジルに移民していたとありました。私も小学校高学年から高校生くらいまで、ブラジルに移住したいと考えていたので、そのことを知りびっくりしました。その時に知り合い、ポルトガル語を教えてくれた少年をテーマにした「ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて」というのがデビュー作とのことで、どこかでみつけて読んでみたいと思います。また娘さんの名前が「リオ」さんとのことで、角野さんはもしかしたらリオデジャネイロにいたのかな。私が唯一行ったことがあるブラジルはリオデジャネイロですが、空港、タクシー、ホテル、レストランなど、ここでは英語はほとんど通じませんでした。住むにはブラジルの公用語であるポルトガル語を知らないと大変だったと思います。私も少しポルトガル語を勉強しましたが、アルファベットのポルトガル読みと「オブリガード」という言葉しか覚えていません。この映画の中のポルトガル語も、唯一わかったのは「オブリガード」だけでした。「ありがとう」という意味です。それにしても1959年にブラジルに行っていたとは、夫と一緒とはいえ、勇敢な人だなと思いました(暁)。
☆神楽座での試写会上映前の舞台挨拶を取材しました。こちらです。
2024年/日本/カラー/96分
製作・配給:KADOKAWA 映像提供:NHK
(C)KADOKAWA
https://movies.kadokawa.co.jp/majo_kadono/
X(旧Twitter):@majo_movieInstagram:@majo_movie
★2024年1月26日(金)ロードショー
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