2023年12月31日
ヴィクラムとヴェーダ 原題:Vikram Vedha
監督/脚本:ブシュカル&ガーヤトリ(『ヴィクラムとヴェーダー』タミル語版)
制作:S・シャシカーント他
撮影:P・S・ヴィノード
音楽:サム・C・S
編集:リチャード・ケヴィン・A
出演:リティク・ローシャン(『WARウォー!!』『バンバン!』)、サイフ・アリー・カーン(『エージェント・ヴィノッド最強のスパイ』)
2017年に大ヒットしたタミル語映画『ヴィクラムとヴェーダー』の監督自身によるヒンディー語リメイク (タミル語版はヴェーダー、ヒンディー語版はヴェーダ)
古都ラクナウ。優秀な警視ヴィクラムは、同僚の警視アッバースと共に、悪党ヴェーダを標的にして、偽装襲撃(エンカウンター・キリング。司法に因らず、警察が容疑者を殺害する行為)に血道を上げている。ところが、ヴェーダが自首してきて、ヴィクラムに13年前のことを話し出す。当時カーンプルを支配するギャングの親玉の新米部下だったヴィクラム。溺愛する弟シャタクが、因縁をつけられ手に鉄串を刺され、ヴェーダは復讐に乗り出した。ここでヴェーダはヴィクラムに問う。シャタクに鉄串を刺した実行犯を罰するべきか、指令を出したボスを罰するべきかと。
ヴェーダは古くから伝承されたインドの説話集「屍鬼二十五話」を基にしながら「善と悪」「善と悪の境界線」を語り続け、最後にヴィクラムは我を忘れるほど驚愕する・・・
ヴィクラム警視の妻プリヤーはよりによってヴェーダの担当弁護士で、ヴェーダを保釈します。ヴェーダの行方を知りたいヴィクラムは妻の通話を盗聴。仕事を家庭に持ち込まないでと、家の外で仕事の話をする二人。プリヤーは、ヴェーダを探すならと、「ニハーリーとクルチャー」を出す料理屋をヒントに出します。ニハーリーは北インドからパキスタンにかけて作られるお肉のシチュー。クルチャーはパンの一種。クルチャーを3回ニハーリーにつけて食べるのが流儀と映画の中で食しています。
プリヤーはなかなかのやり手弁護士ですが、ゥ゙ェーダの弟シャタクの恋人チャンダーもまた利発な女性。事件に絡んできます。
いったい誰が悪人なのか・・・ よ~く注意して観ていないと、話がこんがらがりますが、あまり細かいことは気にせず、リティク・ローシャン演じるヴィクラム警視とサイフ・アリー・カーン演じるヴェーダの会話、そして、魅力的な女性たちに注目して楽しんでください。 ラクナウの町の風情も味わえます。(咲)
2022年/インド/ヒンディー語/157分/シネスコ/5.1ch
配給:インド映画同好会
公式サイト:http://idemovie.org X:@indoeigadokokai
★2024年1月6日(土)より新宿K’s cinema他全国順次公開
☆『ただ空高く舞え』同時期公開
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