2023年12月07日

彼方の閃光

12月8日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国順次公開

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©2022 彼方の閃光 製作パートナーズ


監督・原案・音楽:半野 喜弘
脚本:半野 喜弘/島尾 ナツヲ/岡田 亨
プロデューサー:木城 愼也/半野 喜弘/坂本 有紀/中村 悟/藤井 拓郎
アソシエイトプロデューサー:名取 哲/滝田 和人 
ラインプロデューサー:田中 深雪
撮影監督:池田 直矢 
編集:横山 昌吾(J.S.E)  
美術:山内 麻央/木下 沙和美 
スクリプター:奥井 富美子 
出演
光役:眞栄田 郷敦  
友部役:池内 博之
詠美役:Awich  
糸洲役:尚玄  
伊藤 正之  
71歳の光役:加藤 雅也

音だけの世界から「光」と「色彩」を取り戻していく青年のまなざしが捉える戦争の記憶

幼い頃に視力を失った少年光(ヒカリ)。光にとっての世界は「音」。彼はカセットテープにまわりの音を録音している。母の説得によって10歳で手術を行い、目は見えるようになったものの色彩を感じられなかった。
20歳になった光(眞栄田郷敦)は、戦後日本を撮ってきた写真家・東松照明の写真に導かれるように長崎へ。そこで出会った自称革命家の友部(池内博之)にドキュメンタリー映画製作に誘われ、長崎・沖縄の戦争の痕跡を辿ることになる。
道中、祖母から戦争体験を聞いて育った詠美(Awich)や、沖縄と家族を愛する糸洲(尚玄)など、心に傷を抱えながらたくましく生きる人々と出会う。戦争の痛ましい記憶と彼ら3人の生き様は、光の人生を大きく揺さぶり、光の人生は大きく動き出す。

第35回東京国際映画祭(2022)Nippon Cinema Now部門に正式出品され、劇場公開が待たれていた。監督は半野喜弘。たくさんの映画音楽を作り、その後監督にも進出。『雨にゆれる女』『パラダイス・ネクスト』に続き、この作品は長編映画3作目になる。主演は眞栄田郷敦さん。21歳の時の初主演作である。
色彩、戦争、沖縄、原爆、環境破壊など多彩なテーマを描いている。東松照明の写真を切り口に、若者が戦争の跡を訪ね、長崎や沖縄の人たちの思いを知る。また、丸木位里・俊夫妻の「沖縄戦の図」や、それを展示している佐喜眞美術館にも足を運ぶ。

*東松照明は、戦後の日本、米軍基地、長崎、沖縄などのテーマに取り組み、時代と向き合い、人物や風景を捉えた写真家。さまざまな分野に挑戦し続けた東松の作品群は日本の社会、そして戦後の日本人が歩んできた姿そのものを描き出した。

*「沖縄戦の図」は、丸木位里・俊夫妻が沖縄戦を体験した人たちの証言に基づき、その人たちがモデルになって描かれた。全14図を6年がかりで完成させ、佐喜眞美術館に収納され、順次展示している。普段は全図がいっぺんに展示されていないが、現在、全14図が展示されている(2024年3月3日まで)。今年(2023)、夏から秋にかけ、河邑厚徳監督の『丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部』というドキュメンタリーが公開され、それを記念した展示。

丸木位里・丸木俊《沖縄戦の図》全14部 展
https://sakima.jp/exhibition/e2384744.html

東松照明の写真展に、過去何回か行ったことがある。そして中でも長崎で被爆した女性の横顔のアップの写真は強烈で忘れられない。この映画の主人公も、この写真に出合い、長崎にまで行ってしまった。その写真には、それだけの力がありということなのでしょう。
そして、丸木位里・俊夫妻の「沖縄戦の図」全14部は、もっかのところ、私の中でどうしても見に行きたいと思っている絵です。それは、河邑厚徳監督の『丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部』というドキュメンタリーを見たからです。
それを展示している佐喜眞美術館には、もう10年も前から行きたいと思っていました。ここの屋上からは普天間基地が見渡せるそうですが、それをぜひ見に行きたいと思っているのです。そのことを知ったのはリンダ・ホーグランド監督の『ANPO』安保をアートで語るというドキュメンタリーでした。この映画の中で、屋上から普天間基地が映し出されるのですが、リンダ監督にインタビューした時、その撮影時のエピソードを聞いてから、ぜひ行ってみたいと思っていました。全図が展示している間に行けたらと思います。
この映画は、そのように思っていた私にタイムリーな映画でした。
この作品の中では、光と友部、糸州の3人が白い壁の建物の階段のところで語るシーンがありましたが、そこが佐喜眞美術館です。あの階段を上っていった屋上から普天間基地が見渡せるので、この映画でも観渡したシーンがじっくりあるといいなあと思ったのですが、それはなくて残念。今、普天間基地はどうなっているのでしょう。眞栄田郷敦さんが、日本の戦争や戦後を語る場所を訪れるということで、若い人にもそのことを知ってほしい(暁)。

公式HP https://kanatanosenko.com/
配給:ギグリーボックス 
宣伝:平井 万里子/山口 慎平 フィクサー:長野 隆明
制作プロダクション:GunsRock

シネマジャーナル参照記事
*『丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部』 
河邑厚徳監督インタビュー 2023年07月12日
http://cineja-film-report.seesaa.net/article/500009283.html

*『ANPO』安保をアートで語る 2010年8月20日 
リンダ・ホーグランド監督 インタビュー
http://www.cinemajournal.net/special/2010/anpo/index.html
posted by akemi at 20:57| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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