監督・脚本・編集:熊澤尚人
原作:パリュスあや子「隣人X」(講談社文庫)
音楽:成田 旬
主題歌:chilldspot「キラーワード」
出演:上野樹里(柏木良子)、林遣都(笹憲太郎)、ファン・ペイチャ(リン・イレン)、野村周平(仁村拓真)、川瀬陽太(内田瑛太)、嶋田久作(小池編集長)、原日出子(柏木麻美)、バカリズム(月村祐一 )、酒向芳(柏木紀彦)
ある日、日本政府は故郷の惑星から追われた難民Xの受け入れを発表した。人間の姿で日常に紛れ込んだXがどこで暮らしているのか、誰も知らない。彼らの目的は何なのか?何の情報もないため、疑心暗鬼にかられた人々は誰がXなのか、つきとめようとする。
週刊東部の編集部では調査会社にX疑惑のある人間を探させ、記者たちに二人ずつ割り振って証拠を見つけろとハッパをかける。契約社員の笹は台湾からの留学生リンと、コンビニと宝くじ売り場のWワークをしている柏木良子を監視することになった。この記事をものにしないと契約を切られてしまう笹は、スクープのため良子へ近づいていく。二人は少しずつ距離を縮め、やがて笹は良子に好意を持つが、Xかもしれないという疑惑をぬぐい切れない。
とっても久しぶりの上野樹里さん、7年ぶりの映画主演だそうです(いつのまにか結婚されていました)。10代から見ているのに、林遣都さんも家族を背負い無精ひげも似合う年代になりました。そのお二人が初共演、熊澤監督と上野さんとは『虹の女神 Rainbow Song』以来17年ぶり、林さんとは『ダイブ!!』以来15年ぶりのタッグです。
この作品では、Xは誰なのか、未知のものにどう対処していくのか、二転三転するストーリーを追いかけるうちに明らかになります。初めてのもの、わからないものに出会ったらどうしますか?興味を持って知ろうとするでしょうか?恐怖心が勝って逃げ出したり、ないものとしたりするかもしれません。恐怖が蔓延すると、往々にして対象の排除に向かいがち、前例がいっぱいありそうです。この3年ほど、世界中が新型ウイルスのコロナに翻弄されました。この物語での混乱ぶりもそれによく似ています。
(白)
2023年/日本/カラー/シネスコ/120分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (C)パリュスあや子/講談社
公式サイト:https://happinet-phantom.com/rinjinX/
公式X:@rinjin_x
★2023年12月1日(金)新宿ピカデリー 他全国ロードショー
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