2023年10月15日

うかうかと終焉

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監督・脚本:大田雄史
原作:「うかうかと終焉」第23回日本劇作家協会新人戯曲賞受賞
撮影:春木康輔
音楽:上田壮一
出演:西岡星汰(西島伸太郎)、渡辺佑太朗(美濃部軍平)、松本妃代(児玉香奈枝)、三浦獠太(前野中吉)、乃中瑞生(渡辺美月)、中山翔貴(村井均)、中村無何有(引越屋スタッフ)、中川可菜(スミ子)、大休寺一磨(坂田 )、コウメ太夫(酒屋店主)、後藤剛範(魚屋店員)、森下能幸(解体業者B)、池谷のぶえ(解体業者A)、前野朋哉(清水ショウタ)、草村礼子(清水テイ)、平泉成(鈴木)

西島伸太郎は空き地マニアで、見つけると写真を撮りたくなる。スマホの画像を確認してある空き地に目が留まった。
5年前、学生だった自分を思い出す。古い学生寮は5日後に取り壊しが決まって、残っていた者たちが毎日退寮していく。今日は美月のお別れ麻雀大会だった。一番年上の10回生美濃部を中心に、仲が良い5人。伸太郎、児玉香奈枝、前野中吉、渡辺美月たちは、これまでの学生生活、寮でのできごとを思い出しては話し、卒業後のことなどを考えながら残り少ない寮生活を送っていた。

大田雄史監督と出口明氏が共同執筆した戯曲が原作。舞台を京大白川寮に変えて書き直し、取り壊しが決まった寮での最後の5日間を描いています(白川寮は映画と違って今も存在)。短い中でよくまとまっていて、寮生でなくとも自分の学生生活を思い出してちょっと甘酸っぱいような感覚になります。最後だからと言って、特に劇的な展開はなく、解体業者が下見がてら退寮を促しにくるくらいなもの。『鴨川ホルモー』みたいなことは起きません。
もう取り壊しなのに電球がつかなくて、ほかの部屋から、こっそり失敬してくる場面があります。そうと知らないちょっと天然な寮生の村井均くんが電気屋さんに買いに行って、「今の電球って高いんですね!」というセリフがありました。
白熱電球じゃないんです。さて、いくらでしょう。私も知らなかったので笑ってしまいました。(白)


2022年/日本/カラー/87分
(C)「うかうかと終焉」製作委員会
https://ukauka-movie.com/
★2023年10月13日(金)テアトル新宿ほか全国順次公開
posted by shiraishi at 19:34| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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