2023年10月15日
鯨の骨
監督:大江崇允
脚本:大江崇允、菊池開人
撮影:米倉伸
音楽:渡邊琢磨
出演:落合モトキ(間宮)、あの(明日香)、横田真悠(凛)、大西礼芳(由香里)、宇野祥平(しんさん)
結婚間近だった恋人に去られてしまった間宮は、不眠症で仕事にも身が入らない。そんな姿を見かねた同僚からマッチングアプリを勧められた。唯一返信をくれた女性と喫茶店で待ち合わせをする。「なんで返信してくれたの?」と尋ねると「初めての人に似ていたから」と言われた。コートを脱ぐと女子高の制服を着ていて一瞬うろたえる間宮。何気ない風でシャワーをあびて戻ると、彼女は大量に薬を飲んで間宮のベッドで倒れていた。慌てた間宮は死体を車に押し込み、山中に埋めようとする。穴を掘って気が付けば死体は消えていた。
「行方不明の女子高生」ニュースを探すが、何もヒットしない。そのうちARアプリの中で、死んだ女子高生と瓜二つの少女”明日香”を発見する。彼女は何者なのか?本当に存在するのか?
現実とバーチャルの隙間に落ち込んでしまったサラリーマン、実体のないものに群がる人々。間宮が明日香を探してはまり込むアプリ”ミミ”とは、ARが進化して自分がいた痕跡をあちこちに残せる、という設定です。明日香ファンたちが、痕跡探しを楽しんでいる場面が出てきます。熱狂的な明日香ファンに宇野祥平さん。しょっちゅう宇野さんの出演作を観ている気がするんですが、公務員も教祖様もあぶないオジサンも、記憶喪失の釜炊きさんも自然に存在しています。
『スター・ウォーズ』(1977/日本公開は翌年)でホログラムの映像のレイア姫を観たときは、そう遠くない未来にこうなるのかなと思いましたが、本当に実現するかもしれません。スマホのゲームにもAR入っていますしね。
落合モトキさんは1990年生まれで、テレビ番組の子役からのベテラン、この作品ではほぼ出ずっぱりで、現実とバーチャルの明日香に翻弄される間宮を演じています。あのさんはこの作品で初めて観ましたが、舞台挨拶などではあのちゃん節全開な感じです。主題歌はあのさん作詞作曲・歌唱。(白)
2023年/日本/カラー/88分
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
(C)2023 Kyrie Film Band
https://www.culture-pub.jp/kujiranohone/
★2023年10月13日(金)ロードショー
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