2023年09月17日

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト) 原題:Godard seul le cinéma 英題:Godard Cinema 

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©10.7 productions/ARTE France/INA – 2022

監督:シリル・ルティ 
出演:マーシャ・メリル、ティエリー・ジュス、アラン・ベルガラ、マリナ・ヴラディ、ロマン・グーピル、ダヴィッド・ファルー、ジュリー・デルピー、ダニエル・コーン=ベンディット、ジェラール・マルタン、ナタリー・バイ、ハンナ・シグラ、ドミニク・パイーニ 

2022年9月13日、スイスで91年の生涯を閉じたジャン=リュック・ゴダール監督。1930年12月3日パリ生まれ。1950年代末から60年代のフランス映画界で革新的な映画運動、「ヌーヴェル・ヴァーグ」を先導し、常に独自のスタイルを開拓・探究しながら最前線を駆け抜けたシネマの巨人にして鬼才。自ら選択した安楽死だと伝えられた衝撃の死から1年。いま改めて振り返る20 世紀映画界の伝説であり永遠の反逆児、ジャン=リュック・ゴダールの人生とは?その伝説の陰に隠された、一人の「人間」としてのゴダールの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー。

『勝手にしやがれ』(60)で長編デビュー。「映画の革命」と呼ばれ、世界の映画界に衝撃を与える。60年代はアンナ・カリーナとの蜜月から生まれた『女は女である』(61)、『女と男のいる舗道』(62)、『はなればなれに』(64)など、「カリーナ時代」と呼ばれる作品群を発表。65年にはヌーヴェル・ヴァーグの最高傑作と評される『気狂いピエロ』、67年に『中国女』を製作するが、五月革命以降は『ウイークエンド』(67)を最後に商業映画との決別を表明し、『ワン・プラス・ワン』(68)、『東風』(70)など作風はより前衛的で政治色の強いものになる。77年にスイス、レマン湖畔のロールに拠点を移し、『勝手に逃げろ/人生』(80)で商業映画に復帰。『パッション』(82)、『右側に気をつけろ』(87)をはじめとする劇映画のほかに実験的なビデオ作品も数多く製作した。その後は『ゴダールの映画史』(88-98)の製作に没頭。21世紀に入っても、『アワーミュージック』(04)、『ゴダール・ソシアリスム』(10)、3D映画『さらば、愛の言葉よ』(14)、『イメージの本』(18)などを発表。

あまりにも有名なゴダール。いくつかの映画のタイトルは知っているものの、あらためてフィルモグラフィーを見てみると、おそらく1本も観ていないことに気がつきました。食わず嫌いで、あえて観ようとしなかったのだと思うのですが、お恥ずかしい。
本作で、ゴダールを知る様々な人が語るのを聞いて、いかに彼が映画を芸術として高めようとしたかを感じました。さらにゴダール本人が語る場面もあり、「反逆児」「鬼才」のイメージはさらに強まりました。
2番目の妻であるアンナ・カリーナが、パリのパレスチナ専門の書店で働いていた政治活動家だと知り興味津々。彼女の影響を大きく受けた作品をぜひ観たいと思いました。(咲)



2022年/フランス/フランス語/105分/カラー・モノクロ/1.78 : 1/5.1ch 
字幕:齋藤敦子
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ 
配給:ミモザフィルムズ
公式サイト:http://mimosafilms.com/godard/
★2023年9月22日(金)より新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国ロードショー




posted by sakiko at 18:13| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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