2023年09月10日

私の大嫌いな弟へ 原題:Frère et sœur  英語題:Brother and Sister

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©︎ 2022 Why Not Productions - Arte France Cinéma


監督:アルノー・デプレシャン(『そして僕は恋をする』『クリスマス・ストーリー』)
出演:マリオン・コティヤール(『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』『アネット』)、メルヴィル・プポー(『わたしはロランス』『それでも私は生きていく』)、ゴルシフテ・ファラハニ(『パターソン』)、パトリック・ティムシット(『歓楽通り』)

姉アリスは有名な舞台女優、弟ルイは詩人。アリスは演出家の夫との間に一人息子がいる。ルイは人里離れた山中で妻フォニアと暮らしている。二人は憎みあい、もう長い間顔も合わせていない。ずっと売れてなかった弟に栄光が訪れた時からだったかもしれない。そんな二人が両親の突然の事故によって会わなければならなくなる。二人がお互いを受け入れる日は来るのだろうか・・・

原題『Frère et sœur』は、単純に、弟と姉。同じ両親のもと、姉と弟として生まれ、小さいときには一緒に仲良く育ったのに、それぞれの道を歩み、何が原因かわからないけれど疎遠になってしまった・・・ 両親が亡くなり、久しぶりに顔を合わせた二人の、どこかぎこちない思い。ラスト、姉アリスが吹っ切れたように、飛んでいった場所に驚かされました。(とてもエキゾチックな国です。ぜひ劇場でご確認を!)
私にとっては、弟ルイのユダヤ人の妻役としてイラン出身のゴルシフテ・ファラハニが登場したのが、なにより嬉しかったのですが、デプレシャン監督は、フランス人の家族だけの話に閉じ込めないために、ゴルシフテのほかにも、ルーマニアのコスミナ・ストラタンを、アリスに憧れる女優の卵として起用しています。また、ルイの親友であるユダヤ人のズウィ役であるパトリック・ティムシットは、実際アルジェリア系ユダヤ人。美しいシナゴーグでのズウィとルイの場面が印象に残りました。(咲)



2022年/フランス/110分/シネマスコープ/5.1ch
字幕:磯尚太郎、字幕監修:松岡葉子
配給:ムヴィオラ
公式サイト:https://moviola.jp/brother_sister
★2023年9月15日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー


★アルノー・デプレシャン監督来日&各地で新作登壇イベント★

■東京 Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
➀9月15日(金) 19:00の回 上映後
登壇者:アルノー・デプレシャン監督、大九明子さん(映画監督)
進行:金原由佳さん(映画ジャーナリスト)

②9月16日(土) 19:00の回 上映後
登壇者:アルノー・デプレシャン監督
*ご来場の皆様からの質問を承る予定です。
詳細:https://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/7778.html

■愛知 伏見ミリオン座
日時:9/18(月祝)10:45の回 上映後
詳細:https://eiga.starcat.co.jp/

■大阪 シネリーブル梅田
日時:9/18(月祝)14:00の回 上映後
詳細:https://ttcg.jp/cinelibre_umeda/

■京都 京都シネマ
日時:9/20(水)19:00の回 上映後
詳細:https://www.kyotocinema.jp/



■アルノー・デプレシャン監督レトロスペクティブ開催情報■

第5回映画批評月間 フランス映画の現在をめぐって スペシャルエディション アルノー・デプレシャンとともに
期間:9/8(金)〜9/29(金)
会場:東京日仏学院 エスパス・イマージュ
公式HP:https://www.institutfrancais.jp/tokyo/agenda/cinema20230908/


第45回ぴあフィルムフェスティバル アルノー・デプレシャン監督特集
期間:9/16(土)〜9/22(金)
会場:国立映画アーカイブ
公式HP:https://pff.jp/45th/lineup/arnaud-desplechin.html
posted by sakiko at 18:25| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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