2023年09月10日

グランツーリスモ(原題:GRAN TURISMO)

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監督:ニール・ブロムカンプ
脚本:ザック・ベイリン、ジェイソン・ホール
撮影:ジャック・ジューフレ
出演:デヴィッド・ハーバー(ジャック・ソルター)、オーランド・ブルーム(ダニー・ムーア)、アーチー・マデクウィ(ヤン・マーデンボロー) 平岳大

“グランツーリスモ”は本物そっくりのレーシング体験のできる世界的大ヒットゲーム。ヤンはこのゲームに夢中で、本物のレーシングドライバーになりたいと夢見ている。父は本物とゲームは違うとあきれ、堅実な仕事をしろと言う。
実際にゲームプレイヤーたちをプロレーサーとして育成する動きがある。プレイヤーたちの可能性を信じるダニー・ムーアによって“GTアカデミー”が設立されていた。ヤンはゲームで好タイムを出し、“GTアカデミー”の予選会に参加することができた。各地から集まったプレイヤーたちは厳しい選抜をクリアし、ヤンを含め高い能力を持つ者だけが残った。
指導にあたるのは、ダニー・ムーアが見込んだ元レーサーのジャック・ソルター。リセットなどできず、事故れば死ぬか大けがの世界を骨身にしみて知っているジャックは、ゲーマーなど通用するわけがないと思っている。ヤンたちはリアルなレースの過酷さを体験していく。

このドライビングシミュレーターゲームは、日本で1997年にPlayStation®用ソフトとして誕生し、全世界でシリーズ累計9,000万本以上※を売り上げ大ヒット中です。運転席に座り、動きや振動を体感できます(見ただけでやったことはないですが)。実話を元にした作品というのに驚きますよね。夢に挑戦して叶えて行く様子を見ると、ひとごとでもなんだか嬉しくなります。
車の仕組みにも整備にも興味があり、熱心なヤンは頭角を現していきます。成功へとまっすぐ進むわけではないのが、また面白いところ。胸躍らせたり、落ち込んだり、車の加速や事故に身体がぎゅっと縮んだりします。名前の順はデヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルームら先輩の後ですが、ヤン役のアーチー・マデクウィは、応援したくなる一途さがありました。
日本映画でもゲームプレイヤーがレーシングドライバーになる作品があります。昨年公開の野村周平主演『ALIVEHOON アライブフーン』(2022/下山天監督)こちらもわくわくします。どうぞ。(白)


2023年/アメリカ、日本/カラー/シネスコ/134分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

https://www.gt-movie.jp/
★2023年9月15日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 05:31| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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