2023年08月27日

ウェルカム トゥ ダリ(原題:Daliland)

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監督:メアリー・ハロン
脚本:ジョン・C・ウォルシュ
撮影:マルセル・ザイスキンド
プロダクションデザイナー:イゾナ・リゴー
衣裳:ハンナ・エドワーズ
出演:ベン・キングズレー(サルバドール・ダリ)、バルバラ・スコヴァ(ガラ)、クリストファー・ブライニー(ジェームズ)、パート・グレイヴス(ムーア大佐)、アンドレア・ペジック(アマンダ)、スキ・ウォーターハウス(ジネスタ)、エズラ・ミラー(若き日のダリ)

1974年、ニューヨーク。ダリに憧れる青年ジェームズは、デュフレーヌ画廊で働き始めた。個展を開くダリのアシスタントを務めることになり、胸躍らせる。ダリと妻のガラに気に入られ、想像の枠を超えたダリ・ワールドに足を踏み入れた。
個展は迫っているのに、ダリはパーティ三昧で作品は一枚も仕上がっていない。業を煮やしたガラが怒り出し、ダリは勢いで作品を完成させた。ジェームスは個展終了後もダリの元で働き、ダリの故郷ポルト・リガトへ同行する。

メアリー・ハロン監督の始まりは音楽ライター。後にドキュメンタリー制作に関わり、劇映画『アメリカン・サイコ』(00)『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』(18)などを発表してきました。社会医的に成功をおさめた人の裏側や殺人犯の視点から見た映画をブラックな笑いを込めて描いています。
この作品では、天才ダリの名声に吸い寄せられる人々との連日の狂気じみたパーティ、ダリとガラの関係、隠されたダリの内側がジェームズの目を通して語られます。ベン・キングズレー扮するダリは、世間が期待するダリでいること、作品を生み続ける苦しさを吐露します。
ダリに描き続けろと迫るガラは『ハンナ・アーレント』(12)のバルバラ・スコヴァ、今回はタバコでなく美青年を手放さず、いつもそばに侍らせています。その昔、人妻だったガラと知り合う美青年ダリをエズラ・ミラーが演じていて、ベン・キングズレーと似ているんだと知らされました。絵を描くところはあまり登場しませんが、衣裳と美術にもご注目ください。(白)


2022年/アメリカ、フランス、イギリス/カラー/ビスタ/97分
配給:キノフィルムズ
(C)2022 SIR REEL LIMITED
https://dali-movie.jp/
★2023年9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほかロードショー
posted by shiraishi at 14:43| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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