2023年08月20日

シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~

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監督:寺井到
ナレーション:松重豊
出演:鮎川誠 、シーナ、鮎川陽子、鮎川純子、鮎川知慧子、唯子、浅井健一、石橋凌

優しいことは、こんなにもカッコいい。
バンドも家族との時間も、底抜けに優しい人柄も―
その生き様こそがロックンロール。

日本のロックシーンに大きな足跡を残したバンド、”シーナ&ロケッツ”。そのギタリストとして最期までステージにこだわった鮎川誠は、最高のロックギタリストであると同時に、妻と3人の娘たちと過ごす時間を何より大切にする優しい家庭人でもあった。
「生活とロックはイコールという世界に、シーナが引き込んでくれた」と話す鮎川だったが、15年に妻でありバンドのヴォーカルのシーナが死去。バンドはそこで止まるかとメンバーさえもが思ったが、鮎川は続行を決断。それまで以上に精力的にライブ活動を行い、やがて末娘がヴォーカルで正式加入すると、さらに活性化。22年に結成45周年を迎え、鮎川はまだまだ走り続けると誰もが思っていたが…。

2023年1月29日、”シーナ&ロケッツ”の鮎川誠さんがすい臓がんのため亡くなられました。長身にサングラス、愛用の黒いギター(レスポール)を抱えた姿がそりゃもうカッコよくて、熱いファンでもなかった私でさえ、はっきり記憶しています。若くして出会い、共にロックの道を進んできた愛妻・ヴォーカルのシーナさんは2015年にやはりがんで先立たれています。授かった3人の娘は、それぞれ両親を応援してきましたが、シーナさん亡きあと、末娘の知慧子さんがヴォーカルとして参加しました。
このドキュメンタリーには、鮎川さんが米軍勤務の父と福岡の母の間に生まれたときから、現在までの映像をまとめたものです。3月のTBSドキュメンタリー映画祭で上映されたものを元に、さらに未公開の映像を加えて再編集しています。
監督はもとより、鮎川さん♡ラブ♡な方々のコメントに、一度でいいから下北のライブに行きたかったなと思います。せめて映像で楽しみましょう。優しくてカッコいい鮎川さん、”シーナ&ロケッツ”がそこで元気にロックしています。(白)


40年くらい前、日比谷野外音楽堂でのライブで「シーナ&ロケッツ」を見たことがある。鮎川誠さんは大柄でサングラスをしていて強面だし、ギンギンのロックギター演奏から、なんだか怖い感じの人かもと思っていたけど、話だしたら優しい声だったのでびっくりした。
この映画で鮎川さんとシーナさん、娘さんたちの家族の日常姿を見て、ロック家族の生活も、私たちと同じだなと妙なところで感心した。
そして「シーナ&ロケッツ」と共に福岡の音楽シーンを支えてきた人たちのことも知ることができた。特に「ジューク・レコード」の松本康さんの存在が大きかったのだなと思った。寺井監督も「鮎川さんと家族との絆が大きなテーマだけど、福岡の街の音楽史としても見てもらえるように作った。福岡の音楽シーンにとってジューク・レコードという場があることが重要だった」と語っている。
この映画を観て、福岡にはいろいろな音楽シーンやライブハウスがあると知った。それに音楽フェスもけっこうあるみたい。私の大好きな糸島で行われるサンセットライブというのがあるらしい。これに行ってみたいと思った(暁)。

2023年/日本/カラー/98分
配給:KADOKAWA
(C)RKB
https://rokkets-movie.com/
★2023年8月11日(金・祝)、福岡先行ロードショー
8月25日(金)全国ロードショー

posted by shiraishi at 10:00| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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