2023年08月13日

シン・ちむどんどん

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©『シン・ちむどんどん』製作委員会


監督・出演:ダースレイダー(ラッパー)、プチ鹿島(時事芸人)
プロデューサー:大島 新(『なぜ君は総理大臣になれないのか』監督)
登場人物:ダースレイダー プチ鹿島 玉城デニー 佐喜真淳 下地幹郎 畠山理仁 ほか

『劇場版 センキョナンデス』第2弾

ロンドンで育ち海外メディアの情報に精通するラッパーのダースレイダー(東大 中退!)と、新聞 14 紙を毎日読み比べしている時事芸人のプチ鹿島(ニュース時事能力検定 1 級!)。この異色のコンビが毎週配信する YouTube番組『ヒルカラ ナンデス(仮)』のスピンオフとして立ち上げたのが選挙取材企画。前作『劇場版 センキョナンデス』では、参院選取材中に安倍元首相の銃撃事件が起こり、民主主義とは何かと問う旅を描くことに。
それから、半年、二人は復帰50年の節目となった昨年9月の沖縄県知事選に忖度なしの取材に赴く。3人の候補に、政策に加えて、当時放送中の朝ドラ「ちむどんどん」について質問することで、候補者の人物像を浮き彫りにしていく。
選挙戦の争点となった「辺野古新基地建設」の現場にも乗り込み、座り込み抗議がおよそ3000日続く米軍基地ゲート前で、ダースレイダーは即興のラップを披露。音楽と共に戦い続ける沖縄の人々との熱いコラボが実現した。そんな知事選取材の翌月に起こったのが、ひろゆき氏による「座り込み抗議」への冷笑ツイート騒動。「座り込みゼロの日もあるのに、3011日とは?」に大量の「いいね!」が付いたことを見過ごせないと考えた二人は、再び辺野古へ向かった…。

選挙戦でも、歌い踊る沖縄の人たち。ただ楽しいだけじゃない、苦しい思いを歌や踊りに託していると語る人。
辺野古埋め立てについての県民投票を、5市長が反対し、賛成・反対に加え、「どちらでもない」を入れることで了解を得て実施。反対 71.7%、賛成 19%、どちらでもない 8.7%の結果が出た翌日、「粛々と工事を進めます」と記者会見で語る菅官房長官。
「沖縄は日本であって、日本でない。復帰しても基地はなくならない」と嘆く沖縄の人。沖縄がまた「捨て石」にされることを、沖縄の人たちは確信しているのだと涙が出ます。
一方で、本作は沖縄を例にとって日本全体の話をしていることにも注目。日本で民主主義は機能しているのかと考えさせられました。(咲)


2023年/日本/ドキュメンタリー/98分
製作:『シン・ちむどんどん』製作委員会
配給:ネツゲン
公式サイト:http://shin-chimudondon.com
★2023年8月11日(金)~那覇・桜坂劇場にて先行公開&全世界同時配信
8月19日(土)~東京・ポレポレ東中野/シネマ・チュプキ・タバタにてロードショー




posted by sakiko at 16:08| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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