2023年07月22日

ルードボーイ トロージャン・レコーズの物語  原題:Rudeboy The Story of Trojan Records

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監督:ニコラス・ジャック・デイヴィス 
撮影:ジョナス・モーテンセン 
編集:クリス・デュベーン
出演:ロイ・エリス、リー・スクラッチ・ペリー、デリック・モーガン、ポーリーン・ブラック、ドン・レッツ、ケン・ブース、トゥーツ・ヒバート、ザ・パイオニアーズ、マルシア・グリフィス、バニー・リー、キング・エドワース、ダンディ・リヴィングストン、ロイド・コクソン、ネヴィル・ステイプル、デイヴ・バーカー

レゲエの誕生、そして全世界の音楽シーンに大きな影響を与えた伝説のレーベル「トロージャン・レコーズ」の栄光と転落を描いたドキュメンタリー。

1956年ジャマイカ、西キングストン地区。デューク・リードが開業した酒場トレジャー・アイルの名物は“トロージャン”と名付けられた巨大なサウンド・システム。アメリカ産のR&Bやブギのレコードのリズムにあわせ、人々が集い踊るダンスフロアと化していた。やがてリードは地元のシンガーやバンドを集め、オリジナルのレコードを吹き込む。デリック・モーガンが唄う「Lover Boy」は大ヒットを記録。その後も多くのシンガーを輩出し、ジャマイカ発のR&Bは独特の進化を遂げ、スカやロックステディ、そしてレゲエが誕生した。
一方、ジャマイカ独立を機に多くのジャマイカ人が移住したイギリスに、アジア系(インド系)ジャマイカ人の実業家リー・ゴプサルがいた。ジャマイカで誕生したレゲエに新たなビジネスのチャンスを見出し、1967年に英国初のレゲエ専門の音楽レーベル「トロージャン・レコーズ」を立ち上げる。イギリスに渡った“トロージャン”は多くのジャマイカ人に愛されただけでなく、労働者階級の白人ユースカルチャーとも共鳴。1970年4月26日ウェンブリー・スタジアムで開催されたレゲエ・フェスティバルには一万人を超える黒人と白人の若者で満席となり、レゲエは人種を超えた大きなムーブメントを巻き起こす。しかしやがてトロージャン・レコーズの事業は傾き始め、倒産の危機を迎えてしまうのである・・・。

音楽シーンに詳しくない私は、レゲエというと、ジャマイカ発祥で、そこからアメリカに渡って広がったというイメージでした。本作を観て、ジャマイカ独立後、イギリスに移住したジャマイカの人たちによって、イギリスでさらなる発展を遂げたことを知りました。
当時の映像と再現ドラマが、とても自然に組み合わされていて、再現ドラマも当時の映像が残っていたものなのかと思うほど。1950年代後半から1960年代という時代の色がとてもよく出ていて、郷愁を覚えました。(咲)



2018年/イギリス/英語/85分/カラー/DCP
日本語字幕:上條葉月
配給・宣伝:ダゲレオ出版(イメージフォーラム・フィルム・シリーズ) 
公式サイト:http://www.imageforum.co.jp/rudeboy/
★2023年7月29日(土)よりシアター・イメージフォーラム他順次公開




posted by sakiko at 21:27| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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