2023年07月16日
世界のはしっこ、ちいさな教室 原題:Etre Prof
監督:エミリー・テロン
ナレーション:カリン・ヴィアール
出演:サンドリーヌ・ゾンゴ(ブルキナファソの先生)、スヴェトラーナ・ヴァシレヴァ(シベリアの先生)、タスリマ・アクテル(バングラデシュの先生)
『世界の果ての通学路』(2012年)の製作チームが、今度は「世界の果ての先生」を追ったドキュメンタリー。
西アフリカ ブルキナファソ
サンドリーヌ・ゾンゴは、首都で夫と二人の娘と暮らしている。識字率の低い国の未来のためにと教員資格を取る。新任教員は、6年間の任期で国の各地の小学校に送られる。サンドリーヌの任地は、首都から遠く離れたまともなインフラもない村。家族と離れて赴任した彼女の最初の仕事は、教室作り・・・
バングラデシュ 北部スナムガンジ地方
タスリマ・アクテルは、結婚を勧める親を説得して高校を卒業し、人道支援団体が主催する学校で教えている。洪水の多い地方で、ボートが教室だ。ある母親が、結婚させるので学校をやめさせるという。なんとか卒業させてほしいと説得する・・・
ロシア連邦 サハ共和国
スヴェトラーナ・ヴァシレヴァは、トナカイのソリに教材や机を載せて、広大なタイガで遊牧生活を送るエヴェンギ族のキャンプを回り、子どもたちに教えている。自身が6歳の時に寄宿学校に入学し、トナカイの牧夫である両親と伝統的な生活を送れなかったことを後悔していて、子どもたちには遊牧の伝統を守ってほしいと願っている・・・
国は違っても、教育の大切さを身に染みて感じている女性たちが、子どもたちにはちゃんとした教育を受けさせたいと奮闘している姿が眩しいです。
アフガニスタンでは、今、女子には教育は必要ないという政策がとられています。
世界には、難民となってまともな教育を受けられない子どもたちも大勢います。
一方で、日本では不登校の子どもたちも数多くいます。教育を受けられることの幸せを感じて、学校に通ってほしいと願うばかりです。(咲)
世界のはしっこに教育を届けようと頑張っている彼女たちの姿に、自分は何をやっているんだと思う。冷房の効いた室内でこの映画を観ながら、我ながら不甲斐ない。世界にはまだまだこういう教育現場で活動を続けている人たちがいる。決して裕福ではないけど、私のできることを探さなくてはと思う(暁)。
2021年/フランス/フランス語・ロシア語・ベンガル語/83分/5.1ch/ビスタ
配給:アルバトロス・フィルム
公式サイト:https://hashikko-movie.com/
★2023年7月21日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開.
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