2023年06月04日
水は海に向かって流れる
監督:前田哲
原作:田島列島「水は海に向かって流れる」(講談社「少年マガジンKCDX」刊
脚本:大島里美
撮影:池田直矢
音楽:羽毛田丈史
主題歌:スピッツ
出演:広瀬すず(榊千紗)、大西利空(熊沢直達)、高良健吾(歌川茂道)、戸塚純貴(泉谷颯)、當真あみ(泉谷楓)、勝村政信(榊謹悟)、北村有起哉(熊沢達夫)、坂井真紀(高島紗苗)、生瀬勝久(成瀬賢三)
熊沢直達は高校への通学のため、叔父・直達の家に居候することになった。だが、土砂降りの雨の中、最寄りの駅に迎えに来たのは、叔父ではなく見知らぬ大人の女性・榊さんだった。叔父の彼女かと疑いながらついていくと、案内されたのはシェアハウス。叔父は漫画の締め切りで手が離せず、住人の榊さんに迎えを頼んだだけだった。榊さんは腹ペコの直達に極上の牛丼を作ってくれた。
ほかの住人たちも一風変わった人ばかり。女装して占いの仕事をしている颯(はやて)、海外放浪する大学教授の成瀬。捨て猫をきっかけに颯の妹の楓(かえで)とも知り合った。直達は26歳のOL・榊さんにほのかな恋心を抱くが、過去のある出来事から「恋愛はしない」と宣言する榊さん。実は少なからぬ因縁があるのを、まだ直達は知らない。
原作は未見ですが、高校生が10歳ほど年上の大人の女性にときめいて成長していくお話、同級生の女の子もちょっとだけからみます。現役高校生の大西利空さんが、直達を初々しく演じています。あんなに綺麗なのに、なぜ榊さんは恋愛しないと言い切るのか、そこが少しずつ明かされていきます。
広瀬すずさんを初めて認識したのはテレビのCMだったかもしれません。可愛い子だなぁと思っていたら、先に芸能界デビューしていた広瀬アリスさんの実の妹でした。高校生の時に出演した『海街diary』(2015年)で新人賞を総なめにしたのがつい最近のように思えます。『流浪の月』では重い役柄、今回も広瀬さんには珍しい、過去を抱えていつも不機嫌なOL役。いつのまにか大人の女性になられたんだなぁと越し方を思います。タイトルの「水が海へと向かって流れる」ように、誰もがあるがままに生きていけたら「いいね」。それにしてもあの丼美味しそうだった…。(白)
2023年/日本/カラー/シネスコ/123分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 (C)田島列島/講談社
https://happinet-phantom.com/mizuumi-movie/
★2023年6月9日(金)ロードショー
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