2023年05月28日

再発見!フドイナザーロフ ゆかいで切ない夢の旅 『少年、機関車に乗る』『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』『ルナ・パパ』『海を待ちながら』

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中央アジアが生んだ早世の天才バフティヤル・フドイナザーロフ。
今世界が再注目する、やさしさとユーモアにあふれたファンタジックな作品群を一挙公開!
2015年の急逝以来、久しくその名を聞く機会がなかった、中央アジア・タジキスタンが生んだ早世の天才バフティヤル・フドイナザーロフ。
日常の小さな冒険やちょっとした驚きをユーモアですくいとり、中央アジアのおおらかな大地にファンタジックな世界を生みだしたバフティヤル・フドイナザーロフ監督。
1991年、ソビエト連邦の解体により母国タジキスタンが独立したその年に、弱冠26歳で軽やかにデビュー。
のちに勃発した内戦中も映画を撮り続け、6本の長編映画を遺し49歳の若さで急逝した。フドイナザーロフ作品の人々は、たとえ内戦下にあっても笑い、怒り、恋をし、そして旅に出る。
ひたむきで逞しい彼らがおりなす、ゆかいで切ない夢のような物語は、普遍的なきらめきを放ち世界中のファンに愛された。
2022年ヴェネチア国際映画祭で“機関車映画の金字塔”と言われる『少年、機関車に乗る』レストア版がプレミア上映されたのを機に、欧州有数の映画会社が世界配給権を獲得。世界的にフドイナザーロフの再評価が始まっている。

この度、珠玉の4作品が一挙公開されます。

『少年、機関車に乗る』(1991)2Kレストア版 98分
『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』(1993)4Kレストア版 96分
『ルナ・パパ』(1999)4Kレストア版 110分
『海を待ちながら』(2012) 110分
※『コシュ・バ・コシュ』『ルナ・パパ』は4Kレストアの2K上映です。

主催・配給:ユーロスペース、トレノバ
公式サイト https://khudojnazarov.com/
★2023年6月3日(土)よりユーロスペースほか全国順次開催


バフティヤル・フドイナザーロフ Bakhtiyar Khudoinazarov
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1965 年 6 月 29 日タジキスタン共和国ドゥシャンベ生まれ。
ドゥシャンベの国立ラジオ・テレビ委員会でのジャーナリストや、子供向けテレビ番組の脚本や助監督を務めた後、20 歳でモスクワの全ロシア国立映画学校(VGIK)の監督科に入学。在学中にいくつかの短編を制作する。卒業後ドゥシャンベに戻り 26 歳の時に撮った初長編作品『少年、機関車に乗る』がトリノ国際映画祭、マンハイム国際映画祭、ナント国際映画祭でグランプリを受賞、 またベルリン国際映画祭や香港国際映画祭へも出品され世界の映画シーンに軽やかにデビューした。
1993 年、長編2作目の『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』で見事ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞。同年にドイツのベルリンに移住するがその後も中央アジアでの映画制作を続ける。
1999 年の『ルナ・パパ』もヴェネツィア国際映画祭に出品されたほか、東京国際映画祭優秀芸術貢献賞など数々の映画祭で受賞し、世界的にヒットを記録した。
2002 年の『スーツ』(劇場未公開)では東京国際映画祭審査員特別賞、優秀芸術貢献賞をダブル受賞。
2015 年 4 月 21 日にベルリンで死去。享年 49 歳。


■公開記念トークショー
6月3日(土) 14:00『少年、機関車に乗る』上映後
ゲスト:篠崎誠さん(映画監督・立教大学新理学部映像身体学科教授)

6月4日(日) 14:00『ルナ・パパ』上映後
ゲスト:奈倉有里さん(ロシア文学翻訳者)

6月10日(土) 14:00『海を待ちながら』上映後
ゲスト:坂井弘紀さん(和光大学教授 中央ユーラシア文化史・テュルク叙事詩研究)

6月11日(日) 14:00『コシュ・バ・コシュ』上映後
ゲスト:沼田元氣さん(写真家詩人)


posted by sakiko at 17:59| Comment(0) | タジキスタン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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