2023年05月27日

ウーマン・トーキング 私たちの選択

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監督・脚本:サラ・ポーリー
原作:ミリアム・トウズ「Women Talking」
撮影:リュック・モンテペリエ
美術:ピーター・コスコ
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
出演:ルーニー・マーラ(オーナ)、クレア・フォイ(サロメ)、ジェシー・バックリー(マリチェ)、ベン・ウィショー(オーガスト)、フランシス・マクドーマンド(スカーフェイス)

自給自足で生活するキリスト教一派の村で、少女たちがたびたび襲われていた。目覚めたときは記憶がなく、身体に残る痣や出血で何かあったことがわかるだけだ。村の男たちには「悪魔の仕業」「作り話」だと言われ、レイプを否定されてきた。
2010年、それが実際にあったことで犯罪だということが明らかになった。襲った男たちが逮捕され、保釈されるまで2日間不在になる。残った女性たちは、まず今後の選択について投票をした。「赦す」は少数、「残って闘う」と「ここから去る」が同数だった。時間が限られるため、それぞれの意見を代表する者が納屋に集まり、自分や娘の未来をかけた話し合いをする。

2005年から2009年にかけて南米ボリビアで実際にあった事件をもとに、ミリアム・トウズが書いた小説が原作。2018年に出版されてベストセラーとなりました。オプション権を得ていたフランシス・マクドーマンドがブラッド・ピットの制作会社プランBと共同制作を決め、映画化を望んでいたサラ・ポーリー監督が加わりました。
主演はルーニー・マーラ。クレア・フォイ、ジェシー・バックリーらが共演して静かな戦いを繰り広げます。学校に行くのは男性だけだったので、女性たちは文字が書けません。教師のオーガストが記録係になります。映画に登場する男優はほぼこのベン・ウィショーだけ。事件に関わった男たちは顔を出しません。
外部との関わりを断って、自給自足で暮らす村人たち。男性は教育を受け、村の外へ出る自由もありますが、女性の役割は家事労働と出産・子育てのみ。おまけに性欲のはけ口になっていたとは、女性の尊厳も権利もここにはありませんでした。遅まきながら目覚めた女性たちは、これまで出せなかった怒りや本音をぶつけあいます。
一時代前のようなロケーション、ランプの光に照らされた質素な家や調度、地味な色合いの衣装が美しいです。納屋での話し合いのシーンが多いですが、緊張感の続くドラマとして、少しも退屈しません。(白)


2022年/アメリカ/カラー/シネスコ/105分
配給:パルコ
(C)2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.
https://womentalking-movie.jp/
★2023年6月2日(金)TOHOシネマズシャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開

posted by shiraishi at 01:32| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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