2023年05月26日

光をみつける ヴァイオリニスト穴澤雄介からのメッセージ

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監督・編集:永田陽介
撮影:佐藤力、霜山和彦
構成 : 桂いちほ
録音:間宮博実
アートディレクション:小林 隆
出演:穴澤雄介、舞の海秀平、野田正純(ピアノ)、木曽保人(陶芸家)、松井雅司(合唱指揮)

子供の頃に3度の心臓手術を受けたことで、次第に視覚を失い全盲となった穴澤雄介。たくさんのコンプレックスを乗り越えて、選んだ人生はヴァイオリニスト。演奏だけでなく作曲、編曲も手がけながらライブ活動を行っている。指で触る点字の楽譜。全てのメロディを覚えなければ弾けないハンデ。明るく前向きな人柄を生かして、講演やYouTubeなどでも活躍する”全盲のヴァイオリニスト穴澤”が綴る音楽と人生の感動ドキュメンタリー!

ナレーションの舞の海さんが語る言葉一つ一つに共感しました。
「穴澤さん、あなたはどうしてそんなに明るく強く生きられるのですか?」
「(彼の言葉は)あなたの背中をそっと押すことになるだろう」
人間の持っている五感「視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚」のうち、視覚の情報量は8割にもなるそうです。穴澤さんはだんだんに視覚をなくして、自分にできることを探して音楽家を目指しました。人生はウサギとカメの競争、それに加わった自分はとても追いつけない芋虫と例えます。独自の路線を歩むと決め、記憶力と想像力を発揮して生きてきました。「命に関わるから」という言葉にはっと胸を突かれます。
「自分は決して強い人間ではない」と穴澤さん。けれども、しなやかに明るく逆境を越えてきた穴澤さんはやっぱり強い、強くなられたんだと思います。「心と手がつながった」と評される自作曲の演奏もたっぷり挟み込まれています。お楽しみください。(白)


2022年/日本/カラー/ビスタ/DCP/80分
配給:アウトサイド、フジヤマコム
(C)2022 FUJIYAMACOM
https://anazawa-cinema.com/
★2023年5月30日(火)〜6月11日(日)東京都写真美術館ホール
6月15日(木)〜30日(金)シネマ・チュプキ・タバタ(21・28日は休映)
ほか全国順次公開

posted by shiraishi at 00:14| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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