2023年05月21日

aftersun/アフターサン  原題:aftersun

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© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022

監督・脚本:シャーロット・ウェルズ(初長編監督作品)
製作総指揮:エヴァ・イエーツ、リジー・フランク、キーラン・ハニガン、ティム・ヘディントン、リア・ブーマン
出演:ポール・メスカル(ドラマ「ノーマル・ピープル」『ロスト・ドーター』)、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール

11 歳の夏休み、ソフィは、いつもは離れて暮らす父カラムとトルコのひなびたリゾート地にやってきた。滞在中に31歳の誕生日を迎える若い父。兄に間違えられそうだ。工事中のリゾートホテルに着くと、ツインの部屋を予約していたのに、部屋にはダブルベッドが一つ。簡易ベッドを入れてもらう。母親との暮らしや、学校のことを娘に尋ねるも、どこかぎこちないカラム。旅のために購入した家庭用ビデオカメラを娘に向けるカラム。逆にソフィもビデオを父に向け「11歳の時、将来何になりたいと思ってた?」と尋ねる。そんな娘に「なりたい人間になって」というカラム・・・

監督/脚本:シャーロット・ウェルズ
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1987年、スコットランド出身、ニューヨークを拠点とするフィルムメーカー。ロンドン大学キングスカレッジの古典学部で学んだ後、オックスフォード大学でMA(文学修士号)を取得。その後、金融関係の仕事をしながら、ロンドンで映画スタッフのエージェンシーを友人と共に経営する。その後、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部でMFA(美術修士号) / MBA(経営学修士)を共に取得する大学院プログラムに入学。在学中は、BAFTAニューヨークおよびロサンゼルスのメディア研究奨学金プログラムの支援を受け、3本の短編映画の脚本・監督を手がける。短編初監督作『Tuesday』(16)は、2016年、エンカウンターズ短編映画祭でプレミア上映され、スコットランドBAFTAのニュータレント賞にノミネートを果たす。2作目『Laps』(17)は、2017年のサンダンス映画祭で編集部門のショートフィルム特別審査員賞を受賞し、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭の短編ナラティブ部門の審査員特別賞を受賞。修了制作『Blue Christmas』(17)は、同年9月にTIFFでプレミア上映される。2018年、「フィルムメーカー・マガジン」の“インディペンデント映画の新しい顔25人”に選ばれ、2020年のサンダンス・インスティテュートのスクリーンライター及びディレクター・ラボのフェローとなった。『aftersun/アフターサン』(22)は長編初監督作品である。(公式サイトより)


若い父親とのバカンスを、20年後、その時の父の年齢になって振り返る物語・・・ その後、父とは恐らく会っていない31歳のソフィにいろいろな思いがよぎったことと切なくなりました。
一日バスツアーでギリシャ遺跡や温泉に絨毯屋さんなどエーゲ海沿いのトルコらしい場所で二人は過ごします。これは、実は監督自身が10歳の時に若い父と2週間過ごした時のトルコの思い出。ロケ地はオルデニズ。真向かいにロードス島のある所。
トルコのリゾート地が舞台と知って、トルコが好きな私は大いに期待したのですが、トルコらしいところは、一日のバスツアーの日だけで少ししか出てきませんでした。
ホテルでお茶している場面で、ウェイターにトルコ語で「ありがとう」とカラムが言っていたので、それなりにトルコに行く準備はしてきた設定でしたが。
思えば、地中海沿いのリゾート地を訪れるヨーロッパの人たちにとって、トルコは物価が安いから人気で、目的はあくまでリゾートなのだと思い至りました。到着早々、ガイドの女性が「トレモリノス」と、スペインのアンダルシアのリゾート地の名前を呪文のように出したのは、「ここをトレモリノスと思って~」と解釈していいのかなと。
場所はどこであっても、かげがいのない思い出は人生の宝物。大事な人とたくさんの経験を重ねたいものだと思わせてくれました。(咲)



2022年/イギリス・アメリカ/カラー/ビスタ/5.1ch/101分/G
後援:ブリティッシュ・カウンシル
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト:https://happinet-phantom.com/aftersun/
★2023年5月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開




posted by sakiko at 12:07| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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