2023年05月13日

デスパレート・ラン(原題:The Desperate Hour)

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監督:フィリップ・ノイス
脚本:クリス・スパーリング
撮影:ジョン・ブローリー
音楽:フィル・アイズラー
出演:ナオミ・ワッツ(エイミー・カー)、コルトン・ゴボ(ノア)、シエラ・マルトビー(エイミー)

夫が交通事故で急死して以来、子ども2人と残されたエイミーは、寂しさを隠して母として一家を支えて働いている。長男のノアは高校生だが、不登校が続いている。長女のエミリーはまだ小学生だ。学校へ送り出した後、いつものランニングコースへと走り出す。走っている間に立て続けに電話が入る。エミリーから忘れ物をしたと連絡、急ぐうちに何本もの電話の情報から、ノアの高校で立てこもり事件が起きたとわかる。家にいるはずのノアが電話に出ず、不安なエイミーは電話を握りしめて走り続ける。公道から離れた森の中、頼りはスマホだけ。

監督はオーストラリアの『裸足の1500マイル』(2002)で知られるフィリップ・ノイス。脚本は、ライアン・レイノルズが生き埋めにされ脱出を試みる男を演じた『リミット』(2010)のクリス・スパーリング。スマホやパソコンを頼りに、愛する家族を探して救い出す、という設定の映画が何本も作られています。そのうち組み込まれたAIの協力で、事件を解決するドラマも生れそうです。
主演のナオミ・ワッツは全編ほぼ走り通し。観ているこちらまで、ハラハラドキドキしてしまいます。『ザ・リング』(02)、ショーン・ペン共演の『21グラム』(03)、『キング・コング』(05)あたりから日本にも存在が浸透してきたナオミ・ワッツも早や50代半ば、ティーンエイジャーの男の子2人の母でもあります。劇中、子どもの安否を確認できるまで、必死に電話をかけ続ける母親の心情に深く共感したことでしょう。人気ドラマ「デスパレートな妻たち」のタイトルで耳になじんだデスパレート=desperate は「絶望的な」とか「必死な」の意味です。(白)


2021年/アメリカ/カラー/84分
配給:イオンエンターテイメント
(C)2021 LAKEWOOD FILM LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
https://desperate-run.jp/
★2023年5月12日(金)ロードショー

posted by shiraishi at 13:21| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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