2023年05月05日
フリークスアウト(原題:Freaks Out)
監督:ガブリエーレ・マイネッティ
脚本:二コラ・グアッリャノーネ、ガブリエーレ・マイネッティ
撮影:ミケーレ・ダッタナージオ
音楽:ミケーレ・ブラガ、ガブリエーレ・マイネッティ
出演:クラウディオ・サンタマリア
第二次世界大戦下のイタリア。ユダヤ人の団長イスラエルが率いるたった5人の小さなサーカス団「メッツァ・ピオッタ(100リラ硬貨の半分、の意)」の仲間たち、光と電気を操る少女マティルデ、アルビノの虫使いチェンチオ、多毛症の怪力男フルヴィオ、磁石人間の道化師マリオらは、その特殊な能力のせいで普通に暮らすことができず、まるで家族のように肩を寄せ合って暮らしてきた。
イタリアにもナチス・ドイツの影響が強まり、イスラエル団長はみんなをアメリカへ脱出させようとしたが突然姿を消してしまう。マティルデは団長を探し出そうと奔走し、フルヴィオら3人は仕事を求めてベルリン・サーカス団の門を叩く。ナチス・ドイツの思惑が絡んでいるとも知らず・・・
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(2015)で長編デビューしたガブリエーレ・マイネッティ監督。今回は『ファンタスティック・フォー』(2015)を思い出させる超能力・異能者が活躍する物語です。予算があったら、先にこちらを作りたかったのではと想像してしまいました。
特殊な能力を持って生まれたがゆえに排除され、蔑まれてきた者たちの家庭であったサーカス団は、戦火に追われて解散。バラバラになった彼らは受け入れてくれるところを探しますが、兵器として使おうと画策するナチスに狙われます。
先にあげた『ファンタスティック・フォー』でもなんでも戦争に役立てようとするのね、とため息が出ました。が、そうは簡単に問屋は卸しません(この言い回し古いかしら)。4人が自分の能力をフルに使って難局を脱する様に注目。ベルリン・サーカス団のフランツ団長が優秀な兄に劣等感を持つあまり、狂気に走ってしまったのも一面痛ましいです。だからって許したりしませんが。(白)
2021年/イタリア・ベルギー/カラー/シネスコ/141分
配給:クロックワークス
(C)2020 Goon Films S.r.l. - Lucky Red S.r.l. - Gapbusters S.A.
https://klockworx-v.com/freaksout/
★2023年5月12日(金)ロードショー
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください