2023年05月04日

TAR /ター(原題:Tar)

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監督・脚本:トッド・フィールド『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』 
撮影:フロリアン・ホーフマイスター
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル 『ジョーカー』(アカデミー賞作曲賞受賞)
編集:モニカ・ヴィッリ 
出演:ケイト・ブランシェット『ブルー・ジャスミン』、
   ノエミ・メルラン『燃ゆる女の肖像』、
   ニーナ・ホス『東ベルリンから来た女』、
   ジュリアン・グローヴァ―『インディー・ジョーンズ/最後の聖戦』、
   マーク・ストロング『キングスマン』 

ベルリンフィル初の女性マエストロとなったリディア・ター(ケイト・ブランシェット)。輝かしい地位を獲得し、コンサートマスターで恋人のシャロン(ニーナ・ホス)、迎えた養女との3人の生活も充実している。天賦の才能とそれを支える努力、カリスマ性も備わったターは、まさに頂点を極めていた。しかし、かつて指導した若き指揮者の訃報が入ったのを機に、前途に不穏な影が差してくる。

トッド・フィールド監督がケイト・ブランシェットを念頭に書きあげた脚本です。本当にそういう人がいたのかと思うほど、見事に演じたケイト・ブランシェット。力強い指揮、ピアノ演奏もプロの指導のもとに特訓、全て自分でやりきったとのこと。颯爽としてカッコいいターが存在しています。
『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)のガラドリエル様のイメージが重なりますが、指輪の誘惑に打ち勝ったエルフの女王とは違い、現代に生きるターは上り詰めた高みから落ちないように必死です。新作を生み出すこと、演奏するマーラーの交響曲第5番の仕上げに悩んでいます。ターの周りに配された女優たちも、それぞれ火花が散りそうな競演ぶりでした。ラストは想像の域を超えているとの評判です。私もえっと驚きましたが、それもありかと思い直したところ。劇場でお確かめください。(白)


2022年/アメリカ/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/158分/字幕翻訳:石田泰子 
配給:ギャガ
(c)2022 FOCUS FEATURES LLC. 
https://gaga.ne.jp/TAR
★2023年5月12日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開!

posted by shiraishi at 21:10| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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