2023年02月18日

少女は卒業しない

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監督・脚本:中川駿
原作:朝井リョウ「少女は卒業しない」集英社文庫刊
撮影:伊藤弘典
音楽:佐藤望
主題歌:みゆな「夢でも」(A.S.A.B)
出演:河合優実(山城まなみ)、小野莉奈(後藤由貴)、小宮山莉渚(神田杏子)、中井友望(作田詩織)、窪塚愛流(佐藤駿)、佐藤緋美(森崎剛士)、宇佐卓真(寺田賢介)、藤原季節(坂口優斗)

卒業式が2日後にせまった高校。これを最後に廃校になるのが決まっている。3年B組の4人の少女たちは、3年間学んだ校舎と友人たちに別れを告げなければならない。
まなみは料理部、部長。卒業生代表で答辞を読むことになっている。彼氏に伝えたいことがある。
由貴はバスケ部、部長。東京の大学へ進学する。地元で進学する彼とは離ればなれになる。
杏子は軽音部、部長。中学校から同じ森崎に片思い。
詩織はクラスに馴染めず図書室に通う。坂口先生に会うのが楽しみだった。

「あの頃、ここが世界のすべてだった」というキャッチに「ああ~そうだったかも」と、友達と部活で日が暮れていた遥か昔を思い出しました。原作は連作の短編が7つ。ほんとはあと3人分あるので、映画を観て気になった方は原作もどうぞ。
朝井リョウさんって男性だったよね、と確認してしまうほど、女子がわから書かれた原作。同じ年の男女だと、個人差はあるものの、女子のほうがやっぱり現実的でしっかりしているのは昔も今もいっしょ? 映画のセリフは、監督よりも現役高校生に近い俳優から出た言葉を、たくさん生かしているそうです(小宮山莉渚さんは現役高校生)。揺れ動く感情も、逆に頑固な思い込みも、どちらも「あるある」です。またキャストもみずみずしく雰囲気ぴったり。
初お披露目の昨年の東京国際映画祭では、映画と同じ制服姿の4人が登壇していました(アーカイブはこちら)。コロナのせいで卒業式ができなかった人も、ずっと前に済んでしまった人も、いろいろ感じながら観ることができる作品です。(白)


2023年/日本/カラー/シネスコ/120分
配給:クロックワークス
(C)朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会
https://shoujo-sotsugyo.com/
★2023年2月23日(木・祝)シネマカリテ、渋谷シネクイント他全国公開
posted by shiraishi at 12:59| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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